新潟さと歩き(11)泊まれる学校
夏の新潟旅行、最後は三省(さんしょう)ハウスという宿泊施設に泊まりました。
ここは三省小学校の木造2階建ての廃校舎を活用した施設です。三省小学校は1875年に設立された歴史ある小学校でしたが、1989年に閉校となり、活用方法を公募、専門学校のセミナーハウスを経て、2006年に大地の芸術祭の宿泊施設になりました。
ほくほく線の松之山駅から送迎していただいたのですが、車を出していただいた方はこれまで地元でこの校舎の活用に関わって来られた方で、外国からの作家さんを自宅に泊められたりもされているそうです。道中、とても興味深いお話が伺えました。
三省ハウスは芸術祭期間以外でも泊まれます。
三省ハウスの玄関。
小学校の玄関そのまま。
木の廊下です。
三省小学校の校舎は1955年(昭和30年)に建てられました。
宿泊室。2段ベットが並ぶドミトリー形式です。
男女は別室です。シンプルですが清潔感のあるベッドでした。
この日はほぼ満員。いびきをかく人がいるかどうかは運次第ですね。
食堂は結構広いスペースで、テラスもあります。
地元の食材を使った料理をバイキング形式でいただきます。
地ビールなども販売していました。
晩にはここで他の宿泊客と話をしました。
宿泊者は関東からが多いようです。やはりここに泊まるような人は気合いの入っている人が多くて、大阪から来ましたというと、「瀬戸内国際芸術祭の時に行きました」という人が何人もおられました。
土産物屋もあります。
芸術祭の記念グッズなどを販売しています。
図書室もあります。
三省ハウスは芸術祭の展示会場にもなっています。
この家具はラトビアのアイガルス・ビクシェさんの作品。
ふだんは集落の各戸に置かれているそうなのですが、この期間だけ集められています。
体育館では、木村崇人さんのワークショップの作品が展示されていました。
吊されているのは子供たちの等身大日光写真です。随分大がかりな。
また床には補助輪付き自転車でペットボトルに入れた青い塗料を引っ張って線を描いています。
まだ準備中ですが、そりなど地元ならではの障害物が置かれるようです。
制作風景はとても楽しそうですね。
校舎の外にも出てみます。
野菜などの屋台もありました。
学校の校門です。
バスの時間まで間があるので、朝の散歩に出てみました。
裏手にある白山神社。
なかなか複雑な細工の狛犬です。
参道の長い階段を下りていきます。
裏手の集落に出ました。
のどかな風景です。
道の左に何か立っていますでしょう?
土管のようなものに火の用心と書かれています。
他でも見たのですが、何を再利用しているのか気になります。
また、高田街道と書かれた道があったので、歩いて行ってみました。
尾根筋の歩きやすい道で、両側は深い谷になっています。
高田は遙か先なので、すぐに引き返します。
小学校のある小谷の集落に戻りました。
もう一つの小谷白山神社があって、樹齢600年の大ケヤキがあります。
木造の消防小屋。
ここにも火の見櫓があります。
バスは小学校まで上がってくると思っていてゆっくりしていたら、実は下の国道までしか来なくて、地元の方に次の施設まで送っていただくことになりました。その節は大変お世話になりました。
教えていただくことも多く、次も来るなら泊まりたいと思うような宿でした。
<関連HP>
三省ハウス公式HP
<関連記事>
○新潟さと歩きシリーズ
(1)大地の芸術祭2012 (2)津南の木造工場など (3)十日町の木造工場 (4)囲うと溶かす (5)大地の芸術祭・十日町会場 (6)除雪車のダンス (7)文字通り小千谷 (8)土の学校 (9)眺める部屋 (10)絵本の学校 (11)泊まれる学校 (12)松代の街道(完)
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