« 小林一三と百貨店展(池田市) | トップページ | 新潟さと歩き(4)囲うと溶かす »

2012年11月18日 (日)

西北新宿ノスタルジー(東京都新宿区)

120622shinjuku1
6月なのでかなり前のことになるのですが、出張で新宿に出かけました。
西新宿を歩いていてショッキングだったのは、神社の森が切り開かれてマンションが建とうとしていたことです。何か一線を越えてしまっている感じがします。

 

それでもその周辺の北新宿や西新宿にはまだ懐かしい街が残っていました。
見た感じでは昭和30年代の街という雰囲気。
少し裏に入るとこういう街が現れる東京は面白いと思います。

 

まずは北新宿から。

 

120622shinjuku2
湿気を感じさせる住宅。
表通りの、水を弾いてしまうような街とは対照的です。

 

120622shinjuku3
未舗装の路地にアジサイ。
歩いていると暮らしの手帖社がありました。
銀座で設立されて、六本木、東麻布に移って、今はここ北新宿の静かな街に。

 

120622shinjuku4
アパートと店の併用住宅。

 

120622shinjuku5
ビワの木がアーチをつくっている道。

 

120622shinjuku6
木造平屋の小さな住宅。

 

120622shinjuku7
同じ家の塀なのですが、きっちり積まれたブロック塀に、ぴったりはめ込まれた郵便受けとたぶん牛乳箱。
職人技を感じさせます。

 

120622shinjuku8
手描きのトマレは味があります。

 

120622shinjuku9
淀橋咳止地蔵尊というお地蔵さんが分かれ道にありました。
再開発による道路拡張で移転したそうです。
江戸時代の1708年からあるという由緒あるお地蔵さん。

 

続いて西新宿です。

 

120622shinjuku10
ここも木造アパートが残っています。

 

120622shinjuku11
玄関あたりがいい感じ。
中にショップがあるような雰囲気ですが、確認できていません。

 

120622shinjuku12
石畳のある路地。

 

120622shinjuku13
木製建具や門柱が懐かしい。

 

120622shinjuku14
並びのときわ荘というアパートも味があります。

 

120622shinjuku15
木製の階段が見えます。
ガラスの嵌め方などかつてのモダンさを感じさせます。

 

120622shinjuku16
木製の窓手すり。
夕暮れが似合うアパートです。

 

120622shinjuku17
角のたばこ屋さんは定番ですね。

 

120622shinjuku19
そしてたばこ屋さんに覆いかぶさるような庭木。

 

120622shinjuku18
ぽっかりと開いた墓地の空間。

 

表通りを歩いたのとは全く違う印象を見せる街です。

 

 

|

« 小林一三と百貨店展(池田市) | トップページ | 新潟さと歩き(4)囲うと溶かす »

国内旅行(東京)」カテゴリの記事

コメント

 びんみんさん、お久しぶりです。最新の「新潟さと歩き」まで拝見していますが、やはり新宿にコメントしたいなって思いました。あのような風情ある家々があるとは知りませんでした。私の知っている西新宿と言えば高層ビル・ホテル群・中央公園・警察・都庁しか思い浮かばなかったので余計です。何だかどこでも見かけられた数十年前の世界のようですね。
 それにしても神社の森を切り開いてマンションって、本当に一線を越えてしまいましたね。ある意味人々をも長年見守ってくれてきた樹木に対して、畏敬の念って抱かないのでしょうか?色々事情はあるにせよ、驚きと同時に寂しさを感じますね。

投稿: まあちゃん | 2012年11月28日 (水) 09:23

まあちゃんさま、お久しぶりです。

コメントありがとうございます。
私も新宿のイメージは高層ビルなのですが、裏道に入ってみるとこんな街があって懐かしく思いました。
東京はこういうところが面白いですね。

よく道の真ん中にぽつんと神木が残っているのを見てきましたが、神社の方に畏れの感覚がなくなっているようなのは気がかりです。

投稿: びんみん | 2012年11月28日 (水) 20:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 西北新宿ノスタルジー(東京都新宿区):

« 小林一三と百貨店展(池田市) | トップページ | 新潟さと歩き(4)囲うと溶かす »