新潟さと歩き(3)十日町の木造工場
新潟の十日町は絹織物の町です。
町のあちこちで板壁の木造工場を見かけます。
津南の元工場に続き、今回も木造工場を紹介します。
バスに乗った際、十日町駅の西側で木造工場2つが目に止まりましたので、後で見に行ってみました。
表通りからは1本引っ込んだ場所にあります。
マップで見ると紬を作られている根啓織物さんの工場らしいです。
反対側から。
2つの工場が渡り廊下で連結されています。
雪深いこの地では渡り廊下が冬場に必要なのかもしれません。
あるいは織物を雨に濡らさないためか。
もう一つの工場はこちら。
どの工場も細長くて似ていますが、それぞれに違います。
この工場の屋根は片側が寄せ棟で、反対側が切妻。
反対側から。
この工場も2つの工場が連結されています。
(株)山モ庭野工場と書かれています。
下見板張りの壁に、縦長の上げ下げ窓がレトロな雰囲気。
入口も木の扉のままです。
十日町の体育館に近い工場。根善織物さん。
2棟の工場が直接連結されています。
現代美術館「キナーレ」の裏手にあった工場。
表札によると生糸商の高三商店さんです。
保税工場の表示もありました。
三角屋根の建物から両翼が伸びるきれいなデザイン。
両翼を建て増したようにも見えます。
これも「キナーレ」の近くです。
住宅のようでもありますが、生糸卸の高貞株式会社さんの連絡所となっています。
板壁が複雑な形です。
十日町はもともと麻織物(越後縮)の産地だったのが、幕末に絹織物に転換、時代に合わせて変わり続けてきたそうで、現在も着物の町として生き残っています。
この地で「大地の芸術祭」が開催されているのも、芸術性のある絹織物を作っていることが素地としてあるのかなと感じました。
(参考)
「織物の系譜 十日町市織物のあゆみ」
<関連記事>
○新潟さと歩きシリーズ
(1)大地の芸術祭2012
(2)津南の木造工場など
(3)十日町の木造工場
(4)囲うと溶かす
(5)大地の芸術祭・十日町会場
(6)除雪車のダンス
(7)文字通り小千谷
(8)土の学校
(9)眺める部屋
(10)絵本の学校
(11)泊まれる学校
(12)松代の街道(完)
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