北の玄関・伏木港(7)工場建築
伏木の町を探訪中、カメラの電池を切らしてしまいました。
「町の南にコンビニがあるよ」と喫茶店の方に教えてもらい、ようやくレンタサイクルを借りて買いに走った次第です。しかし、そのおかげで収穫もありました。
町の南の鉄道沿いに、東亞合成(株)高岡工場(工場紹介PDF)があります。
看板が出ていて、どうも瞬間接着剤「アロンアルファ」を作っている工場らしい。
高岡工場は、大正7年に設立された北海曹達(株)の電解工場をルーツとしています。
北海曹達は、和歌山の南海晒粉(現南海化学)が立ち上げた会社の一つで、豊富な電力と港を求めての進出だったのかもしれません。欧米で盛んだった電気分解法による苛性ソーダ、副産物の晒粉製造が国内に普及する前に先手を打っての進出だったそうです。戦前までは軍需化学工場でした。
→南海化学100年史 ※いろんな意味で面白い!
そんなことは後から知ったことで、その時に気になったのは工場建築です。
まず正門脇にある事務所。
モダンな佇まいです。木造でしょう。
玄関部分。
正門入って右にも切妻屋根の研修室があります。
そこに掲げられていた工場配置図。
鉄道をはさんでかなり広いです。
この記事では表から見えるところだけ紹介します。
向かいの駐車場に残っている建物。
どういう用途か分からないのですが。
外にあるので近くから見ることができます。
出窓の屋根が古いので、もともと出窓だったようです。
玄関部分。玄関扉の枠の部分は恐らく木製で古そうです。
床下換気口はコンクリートタイプの面格子。
これって豊岡の達徳会館と同じ!
再び敷地の方で、正門より南側にある建物。
下見板張りです。
正門から北には何棟か古そうな建物が続いています。
まず事務所の裏に低い赤屋根の建物。
その隣に下見板張りの工場。
また隣に小さな倉庫のような建物をはさんで。
少し大きな工場。
中に入ると他にもあるのかなあ。
列車からも見えるはずです。
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○2012富山旅行の記事の目次 北の玄関・伏木港
(1)伏木駅 (2)北前船資料館 (3)伏木気象資料館 (4)港の風景 (5)メインストリート (6)看板建築など (7)工場建築
(8)気になるもの (9)六渡寺へ(完)
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