芦屋川と芦屋警察署
先日、芦屋公園を見に行きました。
ついでに芦屋警察署なども見ましたので簡単に紹介しておきます。
最寄駅は阪神芦屋駅です。芦屋川をまたぐようにホームがあり、橋と駅が一体化しています。
現在の駅は阪神大水害(昭和13年)後の昭和15年に建設されました。壁のくぼみや橋脚の出っ張りに時代を感じさせます。
北側の橋から山の方を見ると、松林が伸びています。
これが芦屋警察署です。
昭和2年に建設された旧庁舎を一部残して増築されています。
正面玄関部分に集中する装飾と空に伸びる柱が印象的です。
設計は兵庫県営繕課(置塩章)で、この前に見た旧加古川町公会堂などと同じです。
玄関部分だけ石造の建物をくっつけた感じです。
玄関アーチの上にはミミズクの彫像がはまっています。
(フクロウかと思ったのですが、耳のような羽毛がピンと立っているのはミミズクらしいです)
愛らしい姿ですが、夜警の象徴だとか。
玄関は狭くて圧迫感があります。
ぬめっとしたタイルと黒い大理石が美しいですね。
警察署らしからぬ(?)きらびやかな玄関扉。
ステンドグラスもはまっています。
玄関脇の窓を見ると地面すれすれで半地下になっているようです。
つぼみを連ねたような面格子も面白い。
ところでこの芦屋警察署は堤防の高さにあり、交差点から先は急に下っています。
いわば50m幅の堤防上に警察署があるようなものです。
警察署ができたのは昭和2年。阪神大水害は昭和13年。被害はなかったのでしょうか。
調べてみると、阪神大水害の時には阪急の鉄橋に流木や土石がせき止められて両側に氾濫したので、真正面の阪神芦屋あたりは被害が軽かったようです。
この堤防上には芦屋の官公庁が集まっていて、警察署の下流にはこの芦屋市役所があります。
上流には芦屋税務署があります。
護岸には古そうな階段なども残っています。
河川敷は遊歩道やランニングコースになっています。松林は海の方まで続いていて、左側の松林が芦屋公園で、こちらを次回に紹介します。
※芦屋川周辺の景観は、2012年4月1日に市の文化財として指定されました。「芦屋川特別景観地区」として、特に厳しく景観が保護されます。
→神戸新聞「芦屋の景観初の文化財指定へ 芦屋川流域」
(2012.3.26)
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