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2012年4月23日 (月)

豊岡大開通りの復興建築群

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豊岡の駅前通りは大開通りというメインストリートで、800mにわたって商店街が続いています。前回紹介した市役所もこの通りに面しています。
北但大震災(大正14年)後に復興都市計画が進められ、補助を出して鉄筋コンクリート建築への建て替えが推奨され、当時の建物がまだたくさん残っているそうです。とくに多い通りの一つが大開通りです。

どこまでが復興建築なのか分からないのですが、それっぽい建物を駅に近い方から順に簡単に紹介していきたいと思います。

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まず「つるや洋品店」さん。
昭和初期の3階建ての建物です。

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今の豊岡はコウノトリの天下ですが、つるやなので鶴のマークです。
SKは何でしょう。

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望楼のようなものが付いた建物。
分銅のマークが付いているので金融系?

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もう一つのマークはえべっさんでしょうか。
鶴岡のエビスビルを思い出しました。

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摩天楼のような、でも2〜3階建ての看板建築。
由利芳商店という昭和初期の建物です。
狭義の看板建築は和風建築の前面に洋風建築らしい壁が建ててあるものらしいですが、看板的なものは看板建築でも良いのかなと思います。

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こちらは3棟並びの看板建築。昭和初期です。
左からメンズショップBOB、谷川人形店、ベイクハウスパンプキン(空き家?)です。
それぞれに存在感があります。

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こちらは王冠のような看板建築。
スズキ自転車店という昭和初期の建物です。

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屋号が入っていたようなのですが、外されています。
レリーフが見事です。

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セセッションっぽい雰囲気がかすかにある建物。

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旧但馬銀行豊岡東支店。昭和初期の建物です。

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入口のあたりに石をたくさん使っています。
鉄筋コンクリートの建物の間にあると新鮮。

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そこからさらに3棟の3階建て建築が続きます。
昭和初期の建物らしいです。

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控えめながら近代建築らしい意匠が窓の周りにあります。
以前はビューティーサロンEIKOとなっていますが、今は空き家です。

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魚の骨を思わせる窓飾り。
窓より目立っています。
1階はブティックリモージュというお店です。

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右端はセセッション的なデザインです。
1階はブティックストーク。

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そこからさらに2軒。
左が十松屋仏具店、右がカワミ理容で、昭和初期の建物です。
軒蛇腹というべきか、持ち送りの浅いのというべきか。

と大開通りには、こんなふうにたくさんの近代建築(戦後建築も拾っているかもしれませんが)があります。これだけまとまってあるというのは本当に貴重ですね。

今回のデータについては、ほとんど『兵庫県近代化遺産総合調査報告書』を参照しました。見たままを書いているのは、私がそう感じただけですので、報告書とは関係がありません・・・

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コメント

ご無沙汰しております^^
体調不良と公私ともに忙しくなかなかコメントができませんでした。

どの建物も魅力的ですね。
今のビルより重厚な建物のほうが二度見してしまいます。
今年の夏に横浜に行く予定ですが、ハイカラな町並みを見物するのがとても楽しみです。

投稿: 英ちゃん | 2012年4月28日 (土) 02:01

英ちゃんさま、おひさしぶりです。
体調不良とのこと、今は大丈夫でしょうか。
みんなではないですけれど、丁寧に作られている建物は魅力です。
横浜となると見どころが非常に多いですね。
ぜひ楽しんできて下さい^^

投稿: びんみん | 2012年4月28日 (土) 07:32

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