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2012年3月31日 (土)

阪神国道駅からの小道(西宮市)

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先日、西宮北口に出る用事があったのですが、ふと思い立って阪急今津線の阪神国道駅で降りてみました。
駅の改札を抜けると阪神国道(国道2号線)をまたぐ鉄橋の下に出ます。

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すぐ脇には今津橋という小さな橋がありました。「大正15年4月架」と書かれています。デザインはシンプルですがきれいです。
阪神国道は昭和2年に開通した大事業で、中央を路面電車の阪神国道線が走りました。
大正末の工事で多くの橋梁が一気に架けられ、十間(約18m)以上の橋だけでも51あったといいます。
まだたくさんの橋が残っていますので、いつか見て回りたいと思っています。

(参考)
 「大阪と神戸をつなぐ日本一の大道路」(大阪朝日新聞、大正15年3月3日)
 「九分九厘まで竣工した新阪神国道」(大阪毎日新聞、大正15年6月19日)

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北に向かう小道があったので、たどってみました。
阪神今津線の高架を斜めにくぐっています。

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その向こうにもほんの小さな橋。
橋の名前までは分かりませんが、昭和5年と書かれています。

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小道の脇には水路があって、倉庫として使われている部分もありました。
ちなみにこの工場、木の窓枠の古い工場ですが、日本クーラー大塚工場さんと言ってアルミを引っ張る加工などされています。高校野球で使う金属バットの半分ぐらいがここの製品だそうです。

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道の脇になぜか小さな円筒形の炉がありました。
隣の工場はガラス瓶の再生をされているらしいので、工場で使っていたのを焼却炉に転用したとかでしょうか。

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円筒形に組み上がる形で焼き上げられた耐火煉瓦を鉄板で巻いています。

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刻印はOYT。大阪窯業耐火煉瓦とか?
SK33なので通常の耐火煉瓦です。

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JR神戸線をくぐります。
線路脇に作業用の小さな橋が架かっていて、下をのぞき込むとレールを曲げたような鉄骨で支えられていました。

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さらに小道をたどっていくと、敷地の向こうに黒いものが。

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貨車です。調べてみるとヨ8000形という貨物の車掌さんが乗るための貨車で、1970年代後半に作られたものだそうです。マニアックですね。

とくにあてがあって歩いた訳ではないのですが、面白い道はあちこちにあるものですね。


<関連ブログ>
 まちかど逍遙「阪急阪神国道駅のガード」
 ※偶然ですが、まちかど逍遙のぷにょさんも阪神国道駅を紹介されていました。

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コメント

 びんみんさん よくこんな小道(廃川跡)を見つけられましたね(驚き)

私 難波に引っ越す迄西宮に住んでたんです。
此の橋柱・小道・水路知ってます(笑)。
西宮球場へ行く近道だったんです(汗)。

野球場は阪急西宮ガーデンになりアサヒビール西宮工場も近々閉鎖になります(涙)

投稿: 難波のやっちゃん     | 2012年3月31日 (土) 20:04

難波のやっちゃんさま、こんばんは。
コメントありがとうございます。
西宮にもご縁があったのですね。
廃川跡!もう少し幅広の水路だったと。うっかりしていました。
こういう道、便利だと思います。
アサヒビール西宮工場も閉鎖になると、この辺りもかなり変わるでしょうね。

投稿: びんみん | 2012年3月31日 (土) 21:41

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