摂津富田の桜ヶ丘経営地（高槻市）

先日ふと思い立って、摂津富田を歩きました。
あまり時間もなかったため、駅前の地図を眺めて、なんとなく桜ヶ丘南町という地名にひかれて行ってみました。古い住宅地らしく、立派な生け垣のお宅などがあります。

刈り込みが山並みのようですね。
おそらくここが東西のメインストリート。

そして、この見事な生け垣が南北のメインストリートです。

（範囲はおおまかに引いてますので参考程度でお願いします）

後で、小寺池図書館に飛び込んで『高槻市史第二巻』を調べたところ、このあたりは昭和５年に竣工した「桜ヶ丘経営地」という郊外住宅地であることが分かりました。
阪急京都線を挟む、桜ヶ丘南町、北町にあたります。

地区の東には、由緒のありそうな五百住神社があります。
周囲よりやや高台です。

この住宅地で見た建物の中で、一番近代建築らしいのはこの建物でした。
阪急京都線の車窓からも見えるはずです。
公園の向かいなので引いて見ることができます。

門のあたり。とても大きなお屋敷です。

玄関ポーチ上の漆喰細工も細やかですし、ステンドグラスもカラフルな分割です。

またこの裏手にはこんな建物がありました。
とてもきれいに手入れされ、真っ白に塗られていますが、ベースの形が古そう。

こちらは面白い門と煉瓦塀。
とくに煉瓦塀の透かしの入れ方がユニークです。

洋風の入った住宅。
１階の白い窓枠などいい感じです。

また、この住宅地は洋館付き住宅が目立ちます。
公園脇のこの住宅もそうです。

これも洋館付き住宅。
門柱のタイルも発色がきれいです。

某宗教法人ですが、これも洋館付き。

サンルーム風の洋風の部屋付き。

これも洋館付き住宅。
以上は全て、桜ヶ丘南町です。

線路の地下通路をくぐって、桜ヶ丘北町も見に行きました。
明かり取り、換気塔の部分が大きく取ってあります。

桜ヶ丘北町の方では古い住宅はあまり確認できませんでした。
これがやや古いかなあと思うくらいで。
もちろん見落としがあるかもしれません。

急な思いつきで訪ねましたが、意外と古い住宅がありました。
今回回れなかった摂津富田の旧市街の方も、見どころはあると思います。