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2012年1月 8日 (日)

木津川の雨樋(木津川アート2011の周辺で)

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昨年11月に開催された木津川アート2011の会場をめぐる中で、最初の記事でも触れましたが、気になるものがありました。それは民家の銅の雨樋です。

よそでも雨樋の凝っている民家はあるのですが、木津川市の加茂や上狛では、凝り方が相当な域に達しています。
まずは加茂地区から紹介します。

まずはこの花の飛び出したような雨樋。
どういう意図があるのでしょう。
家紋らしきものも入っています。

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その上の部分ですが、ウロコのような表面です。雨→龍の連想でしょうか。
燈籠のような飾りまで付いています。

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こちらは「水」の字の透かし入り。

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こちらは蝶の透かし。

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扇の文様。

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こちらは雲形というのでしょうか。

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網代が入っていたり。
ただ、調べてみると網代が入っているのは既製品でもあるのですね。
→例:パナソニックのいぶし雨とい「匠」シリーズタニタハウジングウェア

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さらにはリアルに竹を模している雨樋。

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ここまで来るとかなり複雑です。
(これは銅ではないかも)

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続いて、上狛のお茶問屋街の銅雨樋です。
「大阪 アホげな小発見。とか」の山本龍造さんが紹介されている龍の雨樋。

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この細工の細かさは凄いですね。
ここでもラッパのようなもの。

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房のような装飾入り。

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また装飾もさることながら、軒のラインにぴったり合わせるのも職人技の見せどころです。

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そんな細かいところはええやんと思うところでも、ぴったり合わせて作ってあったりします。
なぜ木津川の雨樋はここまで凝っているのでしょうね。

<関連記事>
 「木津川アート2011が始まりました」
 「木津川アート2011・加茂篇(1)」
 「木津川アート2011・加茂篇(2)」
 「木津川アート2011・上狛篇」
 「木津川アートの周辺で」(2010年)

<関連ブログ>
 ○大阪アホげな小発見。とか「"木津川アート2011"へ行って、雑感あれこれ」

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コメント

こんにちはびんみんさん
やっぱりこれだけあれこれ見せてもらうと「なんっちゅう町や、このコリコリの凝り様は…」って感じですね。きっと地元の方も「これで普通や」とは思てはれへんでしょう。各戸も張り合ってるでしょうけど、「すごい立派でっしゃろこの町は」と全体で外へ向けても張り合ってるのやろなと思いますね。ええ“雨樋図鑑”を見せて頂きました。おおきにです。

投稿: 山本龍造 | 2012年1月 9日 (月) 15:38

山本龍造さん、こんにちは。
土俵が違うと張り合いがないので、やはり町ごとに張り合う土俵があって、それが雨樋だったり、タイルだったり、うだつだったり、面格子だったりするのかなあと考えると面白いですよね。
コメントありがとうございます。

投稿: びんみん | 2012年1月 9日 (月) 16:06

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