木津川の雨樋(木津川アート2011の周辺で)
昨年11月に開催された木津川アート2011の会場をめぐる中で、最初の記事でも触れましたが、気になるものがありました。それは民家の銅の雨樋です。
よそでも雨樋の凝っている民家はあるのですが、木津川市の加茂や上狛では、凝り方が相当な域に達しています。
まずは加茂地区から紹介します。
まずはこの花の飛び出したような雨樋。
どういう意図があるのでしょう。
家紋らしきものも入っています。
その上の部分ですが、ウロコのような表面です。雨→龍の連想でしょうか。
燈籠のような飾りまで付いています。
こちらは「水」の字の透かし入り。
こちらは蝶の透かし。
扇の文様。
こちらは雲形というのでしょうか。
網代が入っていたり。
ただ、調べてみると網代が入っているのは既製品でもあるのですね。
→例:パナソニックのいぶし雨とい「匠」シリーズ、タニタハウジングウェア
さらにはリアルに竹を模している雨樋。
ここまで来るとかなり複雑です。
(これは銅ではないかも)
続いて、上狛のお茶問屋街の銅雨樋です。
「大阪 アホげな小発見。とか」の山本龍造さんが紹介されている龍の雨樋。
この細工の細かさは凄いですね。
ここでもラッパのようなもの。
房のような装飾入り。
また装飾もさることながら、軒のラインにぴったり合わせるのも職人技の見せどころです。
そんな細かいところはええやんと思うところでも、ぴったり合わせて作ってあったりします。
なぜ木津川の雨樋はここまで凝っているのでしょうね。
<関連記事>
「木津川アート2011が始まりました」
「木津川アート2011・加茂篇(1)」
「木津川アート2011・加茂篇(2)」
「木津川アート2011・上狛篇」
「木津川アートの周辺で」(2010年)
<関連ブログ>
○大阪アホげな小発見。とか「"木津川アート2011"へ行って、雑感あれこれ」
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コメント
こんにちはびんみんさん
やっぱりこれだけあれこれ見せてもらうと「なんっちゅう町や、このコリコリの凝り様は…」って感じですね。きっと地元の方も「これで普通や」とは思てはれへんでしょう。各戸も張り合ってるでしょうけど、「すごい立派でっしゃろこの町は」と全体で外へ向けても張り合ってるのやろなと思いますね。ええ“雨樋図鑑”を見せて頂きました。おおきにです。
投稿: 山本龍造 | 2012年1月 9日 (月) 15:38
山本龍造さん、こんにちは。
土俵が違うと張り合いがないので、やはり町ごとに張り合う土俵があって、それが雨樋だったり、タイルだったり、うだつだったり、面格子だったりするのかなあと考えると面白いですよね。
コメントありがとうございます。
投稿: びんみん | 2012年1月 9日 (月) 16:06