木津川アート2011・木津本町篇
木津川アートの記事の続きです。
泉大橋で木津川を渡ります。もう日没は間近。急がないといけません。
今度は木津川の左岸堤防を歩きます。
こちら側の河原は菜園になっています。
(9)昨年も訪れた料亭川喜(かわき)。
川のすぐ近くにあります。
ここでは加藤史江さんの「記憶のあとさき 2011」が展示されていました。廊下にもこもこ充満する繭玉のような紙玉と赤い糸。夢の中のようです。
前回は気にしなかった円窓が気になりました。桟の入れ方が粋。
次は(10)八木邸へ。
昨年も来ました。土蔵に存在感があります。
ここでは、3人の作家さんが展示されていました。
こちらは土蔵の2階での堀浩子さんのインスタレーション「記憶 跡 流れ」の一部。鹿背山の土を使っているそうです。いい色をしてますね。
八木邸から学研都市線の踏切を渡って次の会場へ。
(11)本町一丁目集会所(本町壹丁目公民館)は、大正後期か昭和初期の建物。今では年に一度のお日待ちの行事にしか使われていないそうです。
窓辺に並べられた箱は、伊藤舞さんの作品「祖父と私の旅」。
ケースの中には喫茶店などのマッチが入っています。
これは伊藤舞さんの祖父の遺品で、その喫茶店などを訪ね歩く旅が、喫茶店風のしつらえで展示されています。
喫茶店のメニューを模したこちらにそれぞれの喫茶店の解説、訪ねた時のエピソードが記されています。印象深い展示でした。
(8)北大路集会所では、2人の作家さんの展示で、こちらはそのうちSKFY4の4人組の「くうきだま(静寂)」。部屋いっぱいの巨大な空気玉に映像が投影されています。
隣の民家も佇まいが美しいんです。
こちらの方をバシバシ写真に撮っていたら怪訝そうに見られてしまいましたが。
北大路町の町名標。味のある書体です。
続いて(12)奥鉄工所。
大がかりな物体は林和音さんの「木津川から宇宙へ」。奥の絵画が伊吹拓さんの「絵の声、色の夢」です。鉄工所の武骨な空間と合っています。
最後は昨年も訪れた(7)木津川市庁舎です。
昨年、銀色の風船が浮かんでいたスペースに、今年は白い燈籠のようなものが浮かんでいます。植松美早さんの「満天の星の如く地には草木が在る」です。
そして何といってもインパクトがあるのがこのパンダ!
突如動き出してこちらに向かってきます。小谷茉未さんの「ゆめで逢いましょう」。夢と言っても、子供の夢に出てきてトラウマになるようにというのですから、相当いたずらっぽいです。
・・・と2日間かけて全ての作品を見て回りました。
(ご紹介できなかった作品もありますが、他意はないです。)
それぞれの場所にちなんだアイコンがスタンプになっていて、とてもいいですね。スタンプ自体を集めたくて回っている方もおられたようです。
この日の夕焼けはひときわ鮮やかで、加茂行きのシャトルバスから夕焼けを眺めました。
昨年とはまた違った会場、作品を楽しむことができた今年の木津川アートでした。
あと少し書くことがありますが、それはまたお正月にということにします。
<関連記事>
「木津川アート2011が始まりました」
「木津川アート2011・加茂篇(1)」
「木津川アート2011・加茂篇(2)」
「木津川アート2011・上狛篇」
「木津川アート初日」(2010年)
<関連リンク>
○木津川アート公式HP
○木津川アートスタッフブログ
○気まぐれblog「木津川アート2011」
○大阪アホげな小発見。とか「"木津川アート2011"へ行って、雑感あれこれ」
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「日常旅行(京都)」カテゴリの記事
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コメント
びんみんさん、2011年、平成23年最後の最後までありがとうございました。お昼に目にしたのですが、ご挨拶は終えていたのでお喋りを控えていたのですが、やっぱりここまで拝見してしまったら「ありがとうございます!」で締めくくりたいです。本当に日本の良さを視覚(聴覚も加わり)再発見させていただき感謝の一言です。不思議な出逢いで一年半が過ぎたお友達が今年もお節をもってきてくれたし、盛岡からは超辛口の日本酒が届いているので明日は朝から一人で宴会します!来年がびんみんさんにとって更に良いお年となりますように!
投稿: まあちゃん | 2011年12月31日 (土) 21:05
まあちゃんさま、こんばんは。
ご挨拶ありがとうございます。
日本の至るところ、いいものがありますでしょう。
価値を認めた上で、壊さないと仕方ない場合もありますが、代わりに、よりいいものを作ってほしいなというのが思いです。
お節にお酒、良いお正月が迎えられそうですね。
まあちゃんさまにとっても良い年となりますように!
投稿: びんみん | 2011年12月31日 (土) 22:05