木津川アート2011・上狛篇
木津川アート2011の2日目は上狛駅からスタートしました。
上狛エリアには昨年も来ていますが、個々の会場は同じだったり、違ったり。
駅そのものが会場で、小原一洋さんによる、木津川をイメージしたという柄のハンカチが一面に並んでいます。普通に駅を使う人、びっくりするでしょうね。
駅前には懐かしいたばこ屋さんがありました。
そして駅前通りには小嶋織物(株)という壁紙・ふすま紙工場の事務所があります。創立は昭和7年とのことで、この建物もその頃のものかもしれません。裏にはのこぎり屋根の工場が並んでいます。
順路に沿って歩いて行くと、立派な板壁が見えてきて、これが会場の(2)松原邸です。
上狛は元環濠集落だったそうで、その名残を見つつ、回り込むように会場に入ります。
蔵には松の図案。「松原」を表しているのでしょうね。
ここでは3人の作家さんが展示されていました。
こちらは三上由美子さんの「そこに咲く花」。拾ったガラス片などを針金に刺して、花畑に見立てています。窓の向こうには庭。
この松原邸は明治42年に建てられたそうで、凝った造りの建物です。
例えばこちらのガラス戸。美しい桟と型板ガラスです。(明治のものではないですが)
丼を伏せたような陶器のランプシェード。
ユニークです。
ふすまの引手も凝っています。
土間の台所では、山本茂さんが木津川市で撮った写真のスライドショーが流されていました。興味深い写真(これは飛び出し坊や)がたくさんありましたが、先が長いので早めに出ます。
通りにあった下見板張り白ペンキ塗りの洋風建築。
植木に隠れてしまっていますが。
(3)旧高木医院は、現在、コミュニティカフェ「ぼっこ」として使われているそうです。普段は平日のみだそうですが、木津川アート期間中は休みでも開いていました。
ちなみにとても安いです。
医院の洗い場なども残っています。
扉やガラスなど、レトロ感があって、そういうのを見ても楽しめました。
上狛は木津川の水運を利用して茶葉を集散していたお茶問屋が集まっている町でもあります。
今もお茶問屋が軒を連ねています。
(4)山城JA倉庫。
前回来たときもそのペイントが異彩を放っていました。パンフレットの解説によると、なんと空襲のための迷彩塗装!ということは戦争のときから60年以上、このままなんですね。今回は3人の作家さんの会場となっていました。
(5)山本邸はお茶屋さんです。
室内の他、裏庭でも展示されていたのですが、どこが作品か分かりにくいですよね。右の方に転がっているもの、奥の盆栽風のもの、左の水槽の中、いずれも中橋祥行さんの作品です。
(6)阿野邸では、円満字洋介さんが「かみこま茶問屋ストリート絵地図」を展示されていて、港はどこだったのか?など上狛を解読されていました。
窓ガラスに、昔、木津川を走っていたという帆掛け船や松林が図案化されています。
お茶問屋さんの並ぶ通りは最後、木津川の堤防にぶつかります。
堤防上の道を歩いていきました。
橋を見守っているという巨大なお地蔵さん。
川の方を向いています。
前回も渡った泉大橋。
今回は逆に渡ります。
木津川アート2011・木津本町篇へ。
<関連記事>
「木津川アート2011が始まりました」
「木津川アート2011・加茂篇(1)」
「木津川アート2011・加茂篇(2)」
「木津川アート2011・木津本町篇」
「木津川アート初日」(2010年)
<関連リンク>
○木津川アート公式HP
○木津川アートスタッフブログ
○気まぐれblog「木津川アート2011」
○大阪アホげな小発見。とか「"木津川アート2011"へ行って、雑感あれこれ」
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