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2011年12月30日 (金)

木津川アート2011・加茂篇(1)

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以前、簡単にはご報告したのですが、昨年に続き、京都府の木津川市で開催された「木津川アート2011」に出かけました。
まちなか回遊型のアートイベントで、今年の会場は、木津川両岸の上狛、木津本町、加茂の3つのエリアでした。昨年との違いは鹿背山が外れ、加茂が入っています。

今回、2日がかりで全部の作品を見ました。
作品数が多くて散らばっているので時間がかかるのですが、私の出足が遅かったこと、やたら道草したことも一因です。道草したくなるぐらい魅力的な所でした。

まず1日目の加茂エリアから紹介します。
(アートそっちのけでよそ見しているのは、いつものことなのでご了承下さい)
ほんとは上狛から回るつもりが、電車を乗り間違えて加茂に行きました。結果的には良かったかもしれません。

加茂の駅から木津川に向かって古い町家が連なっています。

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(18)coffee豆凜1階、奥本陽一さんの「和同開凜」。
窓に張ってあるのは珈琲フィルターを切りとった「ひげ」。窓の向こうで顔を当てて記念撮影して下さいとのことでしたが、恥ずかしくて。珈琲フィルターを使ったアートをいくつか展示していました。

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加茂の町家は眺めていて、美意識を感じる家がたくさんありました。茶道の影響か、もともとアートの素養があるのかもしれません。

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次に(19)石井米穀店。
坂田源平さんの絵画・彫刻、「アニマル」が展示されていました。
ここは既に使われていない店舗で、このイベントのために戸が開けられました。閉ざされているスペースが一時的にしても開かれるのは、イベントの成果かもしれません。

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歩いていると素敵な玄関灯なども。

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(20)小西邸。永田幹さんの「parking chair」。
椅子の展示です。手前のプラスチック籠も椅子ですし、家の階段も椅子、遠くのサッカーボールも椅子です。実際、木の切り株なども椅子にしたりするわけで、デザインの試みにもなっています。面白い作品でした。

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通りは木津川にぶつかります。
かつては船も主要な運搬手段でした。

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ここから川沿いの道を歩きます。
無人販売もどこかおしゃれ。

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古い店が並んでいて、ブリキの看板なども残っています。

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(23)村田鍛冶屋。
奥にあるのが上田周平さんの彫刻「上田保護帽製作所」で、上田さんの作品以外に、鍛冶屋として使われていた道具の数々も置かれていました。この道具達も魅力的です。

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また川を離れて、駅に向かいます。
古い工場を見かけて何かなと思ったら壁紙工場でした。
加茂は全国有数の壁紙の産地なのだそうです。この時まで知りませんでした。

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門灯も古くていい感じです。

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続いて(22)加茂JA倉庫。
3人の作家さんが展示されています。

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長谷川政弘さんの「白くて、薄くて、軽いしつらい」。
メインの展示は倉庫の中ですが、外にも板から漏れる光も使った作品が展示されていました。

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チョークのメモ書きなども良い感じで残っています。

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さて、道を歩いていると近代建築らしい建物がありました。
種苗卸会社の倉庫です。

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(21)中森神社。
中村岳さんの「遡及空間」は実際の神社の空間に、神社っぽい構造物を挿入した作品です。
どこまでが本来のものか分からなくなります。

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道を歩いていると空のショーケース。
向かいの奥さんがいろいろ教えて下さって、ここは洋品店をされていたのですが、早々に店をやめられたのでこのままの状態で残っているそうです。渋いですね。

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(16)川越織物工場跡。
こちらでも壁紙が生産されていたそうです。
右奥の建物が会場でした。

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松谷真未さんの「髪の着物−髣髴−」です。タイトル通り、髪の着物がたくさん展示されていました。それをさらに薄い紗で囲っています。この紗で工場の空間が仕切られて面白い感じになっていますし、移りゆく光による変化もいいというお話をされていました。美術館を出て展示する面白さは、時々によって鑑賞条件が変わっていくところにもあるのかもしれません。

この時、作家さんにいろいろお話を伺ったのですが、後日談として、神戸ビエンナーレ会場で私を見つけてくださってびっくりしました。

長くなりますので、その2に続きます。


より大きな地図で 木津川アート を表示

<関連記事>
 「木津川アート2011が始まりました」
 「木津川アート2011・加茂篇(1)」
 「木津川アート2011・上狛篇」
 「木津川アート2011・木津本町篇」

<関連リンク>
 ○木津川アート公式HP
 ○木津川アートスタッフブログ
 ○気まぐれblog「木津川アート2011」
 ○大阪アホげな小発見。とか「"木津川アート2011"へ行って、雑感あれこれ」

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