新・福寿荘を探検(大阪市西成区)
ツイッターで流れて来た情報で、大阪市西成区山王にある新・福寿荘というアパートに出かけてきました。駅でいうと天王寺か動物園前。市大病院の裏手で、崖の途中に建っている、築60年といいますから昭和20年代の木造アパートです。赤い板で覆われて、とっても目立つ。
入口は3ヶ所あるのですが、今は崖上の1ヶ所のみ使われています。
扉はこんなですし、入るまではうーんという感じでした。
ちなみに見下ろすと、山王の街の屋根が連なり、見晴らしが良いです。
たぶん西日は強烈。
ここ新・福寿荘で、12/4(日)まで梅田哲也さんの展覧会「小さなものが大きくみえる」が開催中です。今年の初めに「絶滅危惧・風景」展を見て、まち歩きツアーにも参加して、非常に面白かったのですが、新・福寿荘はその展覧会を手がけられたブレーカープロジェクトさんの活動拠点であり、この展覧会はこれからアーティストが入って様々な制作をするオープニングとなるイベントだそうです。
(以下、引用)
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■会 期:2011年11月12日(土)~12月4日(日)
※close毎週火曜日
平日:15:00 -19:00/土・日・祝日:11:00 -19:00
■会 場:新・福寿荘(大阪市西成区山王1-5-31)
■アクセス:「動物園前」駅(大阪市営地下鉄御堂筋線/堺筋線)[2]番出口より 徒歩10分
*mapはこちら
■ 入場料:300円(高校生以下無料)
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ドアを開けると息を呑みます。
一気に時代をタイムスリップ。
6〜7年前までは人が住んでいたものの、かなり傷みもあったそうですが、ブレーカープロジェクトさんが大掃除と改修をされて、ある程度きれいになっています。
普通は玄関を入ると上に上がる階段があるのですが、ここは崖なので下に降りる階段です。
これだけで既に来て良かったという感想。
受付で300円を払って、説明を受けます。
「あちこちにあるひもは引っ張ってもらってかまいません」
わくわくします。
決して高級な造りのアパートではないと思いますが、床板は結構幅広の板を使っています。
いいですね。木の床。
上を覆っていた新しいものははがし、極力古いものを残しつつ、展示をしているそうです。
各部屋にいろんな仕掛けがあり、それをひっぱったり、回したりしながら見て回り、屋根裏に上がったり、下に降りたり、ちょっとした探検気分です。廃墟好きの人にも好まれるかも。
ネタバレするといけないので、紹介はこれぐらいにしておきます。
あとは是非体験してみて下さい。斜面を利用したアパートのもつ元々の存在感がすごく、1階の洗い場には驚きました。作品もアパートを大きく使った仕掛けです。
廊下の突き当たりの窓。風に揺れる木の影がアート作品みたいです。
たぶん昔住んでいた子どもが描いた壁の落書きも残っています。
古いアパートファンはもちろんですが、面白い空間ですので、ぜひ訪ねてみて下さい。
ついでに山王の街や商店街の散策もどうぞ。
関連イベントでまち歩きツアーもされるそうです。
(以下、引用)
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■関連イベント
「まち歩きツアー」※詳細はこちら
活動エリアとなる新世界・西成(山王・飛田・太子)を巡るツアー
□日程:会期中の土曜日(11月12日、19日、26日、12月3日/ 各回14:00〜15:30
□定員:各回10名
□参加費:500円
□集合場所:新・福寿荘 受付
→要申込・先着順(受付開始:10/12 締切:参加希望日の1週間前まで)
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なお、梅田哲也さんは、神戸・新開地の神戸アートビレッジセンターで、姉妹展の「大きなことを小さくみせる」展を開催されています。
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