大正区のレトロアパート
このところ、レトロなアパートが気になっています。
木造の中廊下の共同住宅で、玄関で靴を脱いで上がるようなものです。
大正区の三軒家東4丁目にそんなアパートがありましたので、3つ紹介します。
まず新和荘です。
玄関は普通の家の玄関のように突き出しています。
小屋裏の換気口が「目目」の形で、古いタイプ。
側面から。木製サッシがよく残っています。
隣の駐車場も味わいあり。
木製サッシの色が淡いブルー。
近くの三軒家公園には「近代紡績工業発祥の地」の碑が建っています。
明治16年にこの地に大阪紡績会社ができ、大阪の繊維産業を発展させるきっかけになったそうです。明治19年には早くも電灯を灯して夜間操業をするようになり、賑やかな土地となったようです。
当然、周囲には多くの職工が住んでいたのでしょう。
続いて、三都アパートです。
大きな名前のアパートです。
角に玄関が取られ、中に廊下があります。
反対側から。
こちらも淡いブルーの木製サッシです。
縦に回転する木製窓も使われています。
3つめ(2軒並びですが)は、三角形の土地に建っているの少々複雑な形です。
特にこちらの建物は入口のあたりが非常に複雑です。
斜めの土地の隙間を埋めるように玄関が取られています。
角はこんなに鋭角。
いったいいつから「空室あります」だったのだろうと思うほど古い看板が掛かっていました。
今は住んでおられない雰囲気です。
アパートの裏側です。
外に洗い場があります。
大勢人が住んで賑やかだったのでしょうね。
大正区のアパートは、住吉区のアパートなどのように整っているわけではないですが、とても味わいは感じられました。機会あるなら、中も見てみたいものです。
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コメント
こんにちはびんみんさん
私も最近、この手の“アパート”に興味がありまして「誰か取り上げてくれへんかなぁ」と思っていたところです。“誰か”っていうのはびんみんさんなんのことです。
3軒ともええ味わいがわりときれいに残っていますね。ま、それでも往時の賑わいを思うとさみしい状態なんでしょうけれど。
私も一年ほどですがアパートを借り切った社員寮に居てたことがあったのですが…ちゃんと内部の写真撮っとけばよかったなとちと後悔。その時は別に何も思わんかったんですけどね。興味対象は変わるモンやと、この記事見せてもらって思いました。おおきにです。
投稿: 山本龍造 | 2011年11月 2日 (水) 11:33
山本龍造さん、こんばんは。
私が書きそうだと思っておられましたか、ありがとうございます。
まあ、突っ込んだ記事ではないのですが。
やはり人がいないとさみしいですね。
三都アパートにはちょうど家具やさんが大きなタンスの配達に来ていました。
(チャンスだ!とちょっとのぞき込んだのですが)
ちょっとほっとする光景でした。
投稿: びんみん | 2011年11月 2日 (水) 22:23