木津川アート2011が始まりました
11月3日にスタートした木津川アート2011に出かけてきました。
木津川市(京都府南部で、奈良市のお隣)の木津、下狛、加茂の3エリアで開催されている、まちなか回遊型の現代アート・イベントです。
会期は11月13日(日)まで、時間は10時〜17時(最終日は16時まで)。
詳しくは改めて紹介しますが、今回は概略、訪ねる人に役立ちそうなことをお伝えしておきます。
なお、私は今回、下狛エリアからスタートしようと思いながら、電車を乗り間違えて加茂に行ってしまい、結局、加茂エリアしか回っていません。
今回はモデルルートが設定されていて、下狛駅から歩き始めるのが分かりやすいようです。
私は加茂駅から歩き始め、木津川を目指しました。
木津川土手も会場の一つです。(途中、いくつも会場があります)
ここの作品はこれ。(24)許斐英明さんの「風の標べ」。
一見、「何これ」ですが、風が吹くと音が鳴るという仕掛けです。
でも私が行ったときは風が吹いていなくて音が聞けず。
この作品を見に行くときは、風の吹き具合を参考にしてください。
なお、各会場にはスタンプが設置されていて、スタンプラリーが実施されています。
24ヶ所全部回らないといけないのでハードルが高いですが、抽選で商品があたるそうなので、全部回る方は参加してみて下さい。スタンプも会場にちなんだデザインで楽しいですよ。
私がまず木津川を目指した理由はお弁当を食べるため。
木津川市名産弁当というのが全部で11種類あって、その日ごとに、何種類かが販売されています。写真のものは「鮎の塩焼き弁当」850円です。
木津駅の改札を出たところにある臨時観光案内所で売っていました。
それ以外の販売場所、平日も売っているのかは知りません。
あと加茂エリアで印象深いのは、(14)松田木材での林直さんの「みつめる写真館」。いろんな方の大切にしているものをみつめる写真展です。
(22)加茂JA倉庫では3人の作家さんが展示していますが、一番手前の竹股桂さんの「The Vessel of Loci」は、いわば和製プラネタリウム。ゆったり回転する光がきれいです。
ただし、ここは「撮影禁止」なのでご注意を。
他の多くの作品は撮影OKです。
※作家さんと作品の対応関係を間違えておりました。大変失礼しました。
現在は訂正しています。
(15)旧加茂図書館での、少年少女科学クラブさんの「Catch the Sun」にはある仕掛けがあるのですが、それは現地でお確かめ下さい。
ただ、お勧めの時間帯は、日差しの強い日の15時半頃だそうです。
回ってみて、多くの会場は空き家であったり、空き工場であったりして、失われたものの多さに思い至らされます。アート展がひとつのきっかけになればいいのですが。
多くの人が会場を回っていて、地元の人も多いようでした。
地元の人や作家さんとの会話も楽しい要素です。
コンサートやトークショーなどのイベントもいろいろありますので、ホームページでご確認ください。
あとお節介ながら、このエリアの見どころは銅の雨樋の精巧さだと思います。
なぜか花を咲かせていたり。
住民の方の迷惑にならない程度に見てみて下さい。
あと、加茂エリアでは、「加茂食べ歩き」というイベントも同時開催されています。
500円で4枚つづりのチケットで、加茂の11店舗で、スイーツや串カツなど決まったメニューと交換できるようです。価格からしてお得感があります。
例えば、木津川土手近くの小間安老舗さんは、みたらし団子と亥の子餅のセットがチケット1枚で。
チケットは土日祝日は加茂駅を北に出たところの特設販売所で販売していますし、各店舗でも販売しているようです。
ご参考まで。
街も魅力的です。ぜひお出かけ下さい。
<関連記事>
「木津川アート2011が始まりました」
「木津川アート2011・加茂篇(1)」
「木津川アート2011・上狛篇」
「木津川アート2011・木津本町篇」
<関連リンク>
○木津川アート公式HP
○木津川アートスタッフブログ
○気まぐれblog「木津川アート2011」
○大阪アホげな小発見。とか「"木津川アート2011"へ行って、雑感あれこれ」
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コメント
こんにちはびんみんさん。
またものニアミスでしたが同じ日に同じ空気を吸っていたんですね。
で、びんみんさんも少し触れておられますが…“瀬戸内国際芸術祭”でも思ったんですが、アート作品を見て回る中で、美しい日本を知ったり、失われていく日本を知ったり…地方がいま直面している現実、こっちのメッセージの方がこの手の催しの最大のメッセージなんかもと思いましてね。アートというオブラートに包まれたその中身は、時に甘く美味しく、そしてほろ苦く…そんなこと思いながらの一日でした。
投稿: 山本龍造 | 2011年11月 4日 (金) 21:11
山本龍造さん、こんばんは。
ほんと残念なニアミスです。
結構、ほかの知り合いには会ったのですが。
ある作家の方がおっしゃっていたのは、美術館に展示をすると専門家が来るが、ここでは近所の人が来て、その反応が面白いとのことでした。
私も地元の方と話すことができて、息子さんが継がなかった洋服屋さん、賑わっていた通り、あの家は元陶器屋さん、ここには銭湯があって加茂中の人が入りに来た、などといったことを知りました。
見逃されているものに注目させるのがこういうアートイベント(あるいは個々のアート)の大きな効果と思いますし、地元の人にとっても再発見の機会になっていると思います。
投稿: びんみん | 2011年11月 5日 (土) 00:30