貝塚遊郭の跡(2010年9月)
昨年の9月4日なので、もう1年近く前になりますが、貝塚を歩きに行きました。
南海本線の貝塚駅を降り、海に向かって歩くと、緩くカーブする昭和の商店街があります。
この左側に貝塚遊郭跡があります。(後で知ったのですが)
<明治31年 5万分の1地図>
明治の地図を見ると、そのあたりはまだ空白で、ミカン畑だったという話も。
大正3年に移転してきたそうです。
<昭和22年 2.5万分の1地図「岸和田西部」>
昭和22年の地図で斜線で塗られているあたりが旧遊郭ではないかと思います。
現在も遊郭跡の雰囲気を偲ぶことはできます。
例えばこの割烹。立派な構えをしています。
昭和37年創業らしいですが、それ以前からあったような風格。
この通りがメインストリートだったようです。
縦のボーダーが印象的な建物。
柱の部分にはびっしりタイルが張られていますし、玄関周りもまたタイルです。
こちらもちょっとひねりのある建物。
1解の目隠し風の壁も変わっていますが、2階にタイルの飾りがあります。
拡大してみるとこんな感じ。
タイル見本のように渋いタイルが集められています。
換気口の面格子が竹。凝ってます。
こちらも洋風のカフェー建築。ちょっと和風。
ここまでくると大がかりです。
塗り直してきれいに使われていますね。
書き割り風。
こちらもアーチの窓が連続で。
裏を小川が流れています。
総じて洋風のカフェー建築が多くあるようです。
ところでこれらの建物は、ちょっとした台地の上にあります。
台地の下に回ってみると、高い煉瓦の擁壁が!
境界部分を横から見たところです。
計画的に造成されたことが感じられます。
遊郭跡に抜ける情緒のある路地。
坂道と落ち着いた街並みが魅力的な貝塚です。
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