山形の旅(13)酒田の日和山周辺の建物
酒田の日和山周辺には、他にもいろいろ興味深い建物があります。
例えばこの4階建てのビルのような建物。
旧白崎医院の目の前に建っています(この裏が旧白崎医院)。
旧白崎医院側から見るとこんな感じ。
4階に、屋上に出る外階段があります。
旧白崎医院の事務所の方に「これは何の建物ですか?」と尋ねると、「それを聞かれるのは3人目です」と笑いながら、料亭で屋上にお客さんを上げていたことを教えて下さいました。
4階部分には凝った装飾が施されています。
後で調べたところでは、「割烹はら」の洋館というのが正式な名前で、昭和10年の建物だそうです。
日和山公園の北には「新町」の町名案内板が立っていました。料亭・割烹などの建物が斜面に集まっていて、海を望む遊興の地であることが分かります。大阪も新町は旧花街ですね。
建物にはめこまれた色ガラス。
夜にはぼんやりと光ったのでしょうか。
また、日和山の東側(市街地側)には、旧割烹小幡があります。奥に見える和館部分も。
昭和元年頃の建物だそうです。
映画「おくりびと」で葬儀社・NKエージェントの事務所として使われ、今は観光施設となっています。(時間がなかったので内部はパスしましたが)
旧割烹小幡の側壁に、旧白崎医院で見たような型押しの鉄板が使われていました。
これは日和山公園に西にあった理髪店の廃墟。
タイル張りの柱が面白かったので。
日和山の隣にある元砂丘の上には下日枝神社が鎮座しています。
日枝神社は酒田の鎮守で、現在の社殿は、砂丘の植林などを行った本間家の本間光丘が天明4年(1784年)に建立しています。
酒田の街の構造として、西側の松の丘(旧砂丘)に下日枝神社など神社が並び、街の北側に寺町が連なって、東の端に上日枝神社があり、南側は最上川から入り込んだ水路に面していたようです。
下日枝神社の社殿は、神使のサルの彫刻が目を引きます。
生々しい。
下日枝神社の参道の一つはそのまま街の軸になっています。
この丘には、大正14年に本間光弥が建てた私設図書館である光丘文庫もあります。その後、市立図書館としても使われ、寄贈されて現在は市立光丘文庫となっています。
光丘文庫からは酒田市街が眺められます。
丘の東側にあった下見板張りの建物。
同じく丘の東側にある洋館。
法律事務所で、とてもいい雰囲気の洋館です。
周辺には他にもあるのかもしれません。
こんなところも新潟と似ていると思ったりします。
少し離れますが、丘の北東には日本基督教団酒田教会があります。
赤いトンガリ屋根が目印。大正13年(1924年)の建物です。
酒田日本基督教会のプレートが玄関上にはまっています。
向かいにも洋風下見板張りの建物がありました。
日和山の周辺には華やいだ建物が多く集まっているようです。
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