山形の旅(12)酒田の大正医院 〜ディテール編〜
前回、酒田の大正時代の洋館である旧白崎医院を紹介しました。
今回は旧白崎医院のディテールを紹介したいと思います。
白い世界です。
まず玄関の照明器具。当時は珍しい国産らしいという話でした。
診察室の表札。ホーローでしょうか。
墨で書いたような字体に味わいがあります。
ここだけでなく、手術室など、それぞれの部屋の入口に部屋の名前が留められていました。
手術室の洗面台。年代物です。
手術室の照明。
そのままの状態で壁に付いていました。
前回の記事でも書きましたが、天井にはドイツ製ではないかという模様入りのプレス鉄板が張られています。
北九州の門司麦酒煉瓦館(旧サッポロビール門司工場事務所棟)でも同じようなものを見ました。
これが部屋ごとに違うんです。
それぞれに違いますでしょう。
さらに拡大。
部屋の隅の部分には帯状に模様が入っています。
ちょっとした留め金にまで模様が入っています。
部屋の角を覆う鉄板。
模様を石を思わせます。
ドアノブはどら焼き風。
階段の手すり金具も丸みを帯びたデザインで、渋く光っています。
細々したところまで、よく昔の状態で残してきたものだと思います。
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コメント
大正医院は最初から引き寄せられる写真ばかりでしたが、今回のディテールでは更に。この先何十年も保存されて行くことを願わずにはいられません。それにしても手入れの行き届いているのには感心しきりです。そして隅々まで写真を撮られたびんみんさんにも。こちら少し夏(もどき?)の蒸し暑さで、「港まつり」の最終日です。温度は11時前南大通の温度計で21度3分でした。釧路川沿いの両側に屋台の白いテントが連なっています。そう、びんみんさんの泊まられたキャッスルホテルの前です。遊歩道も遠くまで完備していて人出も多そうですよ。次も楽しみにしています!
投稿: まあちゃん | 2011年8月 7日 (日) 11:38
まあちゃんさま、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
とてもきれいに保存されていますでしょう?
ここは大丈夫かなと思います。
釧路は21度で蒸し暑いのですね。
夏の釧路も良さそうです。
投稿: びんみん | 2011年8月11日 (木) 01:53