奈良の工場跡のカフェ

前回の記事では、近鉄奈良駅から「きたまち」を通って、喫茶「工場跡事務室」に至るルートを紹介しました。
しかし、実際は行きはお店の方がお勧めしているルートを通りました。
こちらは県庁前を通って登大路町の交差点から、吉城園・依水園に向かう道に入ります。観光客は多いですが、急に落ち着いた道になります。
庭園のあたりは水が豊かです。
その名も水門町には、写真の水門橋が架かっていました。
大正13年の橋です。奈良の橋は古い橋でもシンプル。

東大寺戒壇堂に向かう道。

戒壇堂の階段下には「大界外相」という結界石がありました。
階段を上ります。

さらに戒壇堂と戒壇院の塀の間を抜けます。
なんだか抜け道みたい。

門を出ます。

すると目の前に「工場跡」の建物が。
たしかにお勧めされるだけあって素敵なルートです。
話が飛びますが、以前、イギリスのヨークのB&Bに泊まったときに、駅に行く道を尋ねると、近道でも分かりやすくもないけれど、遺跡公園の中を抜けていく道を教えて下さいました。
ほんとに素敵な道でした。
そういう道を教えられるのも文化だと思います。

さて喫茶「工場跡事務室」に到着。
ここは大正14年に建てられ、昭和55年までフトルミンという乳酸菌飲料の工場だったそうです。
昨年、カフェとして生まれ変わり、今はギャラリーも併設されています。
ゲストハウスも計画されているようです。
(参考)
>ブログ「フトルミン工場跡再生の軌跡」
工場跡のHP

向かいにはNATIVE WORKSという日常着のショップもあります。

工場跡の入り口。

通路をはさんで右が喫茶室の「工場跡事務室」、左がギャラリーの「工場跡研究室」。
「工場跡研究室」は内部撮影禁止です。
喫茶室の方はOKなのですが今回はなし。
喫茶室は小さなスペースですが、順番待ちをするぐらいお客さんが来ていました。
靴を脱いで上がるお店です。工場の休憩室のイメージ?
ランチは過ぎていたのでコロッケパンをいただきました。
鹿の焼き印が入っていたり、凝っています。

工場跡の周辺にも気になる建物があります。
こちらは隣にある民家で、恐らく戦前の洋風建築ですね。
(追記)
agenさんのご教示によると、この建物は大正14年頃に建てられた喜多家住宅で、登録文化財に指定されているそうです。調査不足でした。コメント欄をご覧ください。
また、奈良新聞に関連記事がありました。所長さんのお宅ということなんでしょうか。
奈良新聞「グラフ【やまと建築詩】旧奈良食品工学研究所」
(2010.12.7記)

平屋の住宅が連続で。
玄関周りのデザインとか、二本線の小屋裏換気口のデザインとか、ちょっと変わっています。
奈良の中でも大正時代以降、開発の進んだエリアみたいです。
きたまちのあたりは、もう少し歩いてみるとまだ発見はあると思います。
さて、工場跡については以上なのですが、余談を2つほど。

余談1。銭湯の売り物件。
こちらは「ならまち」で、「寧楽湯」という銭湯が売りに出ていました。
銭湯がそのまま売りに出るというのは、転用期待でしょうか? 今までなら更地にしてから売りに出されていたところと思うのですが。
隣も土産物屋さんですし、いまから銭湯を開業する人もいないでしょうが、お店にでもなったらうれしいと個人的には思います。
もう買い手はついたのかな。

余談2。気になる看板。
石鹸問屋さんの看板です。
駒の形、なんでしょうか。
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コメント
いつも楽しみに拝見させていただいていますが、コメントは初めてかと思います。
喫茶「工場跡事務所」は面白そうなので一度覗きに行きます。
ご存知かもしれませんが、奥の白い洋館は国の登録有形文化財になっています。
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=182686
前日(12/3)のページの「スパニッシュ風町屋」は知りませんでした。奈良は近代建築の情報が少ないので貴重です。
投稿: agen | 2010年12月 7日 (火) 11:24
agenさま
コメントありがとうございます。
「工場跡事務室」はぜひ。「研究室」の方は内部撮影禁止で、ほとんど立ち入り禁止ですが、機械などがあっていいです。
白い洋館についてのご教示ありがとうございます。
登録文化財だったのですね。
追記させていただきます。
投稿: びんみん | 2010年12月 7日 (火) 20:04
こんばんは。
今年の初歩きは完全にびんみんさんの追っかけをさせて頂きました(汗)。
工場跡のカフェなどはお休みでしたが、なかなか凄い佇まいでビックリ。
びんみんさんはここのことをどのようにして知られたのですか?
奈良では結構有名なんですかね。
投稿: ひろ009 | 2011年1月 9日 (日) 01:30
ひろさん、こんばんは。
ちょっと茶化してしまいましたが、
追っかけていただけるのは光栄です。
工場跡事務室については、2人ぐらいの方から聞きました。
探訪系の方と廃墟系の方と。
この道の方には比較的知られていて、一般の方には隠れ家的、ぐらいではないでしょうか。
投稿: びんみん | 2011年1月 9日 (日) 01:56
駒の形?って将棋の駒のかたち・・?!
ちがいますよ・・・;
生駒さん、名字ですよ。
投稿: ならまち | 2011年3月14日 (月) 00:04
ならまちさま
コメントありがとうございます。
大阪に元生駒時計店さんの生駒ビルがあるのですが、そこのロゴが駒をかたどったものでしたので、こちらの看板も同様な発想かなと思った次第です。
投稿: びんみん | 2011年3月14日 (月) 00:11