木津川アート初日
今日、11/3(水・祝)から始まった木津川アートを見に行きました。知り合いが関わっているから言うのではないですが、「むっちゃええ!!」です。
この頃、回遊型のアートイベントって多いですね。
多様な「場」との共同作業で、作品に無数のバリエーション(時間や天候によっても変わる)が生まれることや、宝探し的な楽しさがあるからでしょうか。
会場は京都府の木津川市です。
大和路快速で奈良の2駅先の木津駅。そこが拠点です。
(あるいは学研都市線やJR奈良線でもOK)
会場は木津・本町エリア、鹿背山エリア、上狛エリアの3つに分かれています。
そのうち私が訪ねた木津・本町エリアと上狛エリアをネタバレはできるだけ避けて紹介します。
イベント名:木津川アート2010「流れ その先に」
会期:2010年11月3日(祝)〜11月14日(日)
時間:10時〜17時(鹿背山エリアは16時まで)※最終日は15時まで
まず、木津・本町エリアから。
木津駅から西へ5分歩くと木津市役所があります。
そこでは松村忠寿さんのコミュニケーションアート「フキだしproject in 木津川」のバルーンが展示されていました。吹き抜けに展示されていますが、これはフキだしで、実際には一人一人が持って歩くものみたいです。
抗議や要求を伝える、あるいは広告するプラカードと違って、フキだしは相手へのポジティブな思いを伝えられるところが違うのかなと思います。「おいでませ」とか。
メッセージは高校生が考えたそうです。
次に南都銀行・旧木津支店。
1950年代の建物ですが、道路拡幅のため取り壊されることになっているそうです。
ここには多くのアーティストの作品が集まっています。
その一つに大場典子さんたちの「記憶秘密基地」もあります。
針穴写真を撮られているグループですが、写真というメディアを超えて秘密基地を作り上げられています。内容は見てのお楽しみで。
この部屋は出展者もお勧めの、小原典子さんのインスタレーション「ミズタマリ -KIZUGAWA」。
蛍光に光る物体が無数に空中に浮かび、その場に入ると宇宙空間のようなというのか、不思議な感覚に陥ります。これは体験してもらわないと分かりません。
土久里邸。木津の旧家です。
こういうタイプの会場も多いです。
庭での展示とお茶会が開催されていました。
ここで鹿背山エリアも見たいと、バスの時間も合わなかったので(1時間に1本程度)徒歩で鹿背山に向かいました。
・・・が、地図にない太い道ができていたりして、道に迷いそうになり、時間の関係で途中で断念しました。
鹿背山も大仏鉄道跡など見どころがたくさんありますので、皆さんはお見逃しなく。
気を取り直して本町エリアに戻り、料亭川喜。
木津川の川港の近くにあります。
ここでは庭に陶器の人形の展示など。
素敵な建物と空間です。
そして、ここがメイン会場といってもいい、八木邸です。
この大きな米蔵が特徴。木津川アートを見に行くならここは絶対です。
この米蔵や離れを使って展示がされています。
ものすごい技巧の作品が見られます。
木津・本町エリアは一巡したので木津川を渡って、上狛会場に向かいました。
この橋は昭和26年に開通した泉大橋というらしいのですが、この形は魅力的です。
ちょうど夕陽もきれいでした。
お茶の積出港のためお茶問屋が集積したという集落を抜け、環濠集落の中にある松原邸に行きました。
明治42年に上棟された庄屋さんのお屋敷だそうです。
結構広いのですけど、現在は無人なのだとか。
古紙をロウで固めた動物(犬?)が屋敷のあちこちに置かれてあったりします。
若手アーティストの展示スペースです。
ここで17時の終了を迎えました。
全体を通して、体感して楽しめる作品がたくさん用意されているなという印象です。
木津・本町や上狛の集落も歩いてみると楽しいのでぜひ。
出かけられる方はできるだけ余裕を持ってお出かけください。
とくに鹿背山エリアを回ると結構時間もかかりますし、終わるのも早いです。
また、各種イベントも開催されています。
例えば、11/7には八木邸米蔵で、イーゼル工房のライブなどがあります。
公式HPをご確認ください。
おまけ。
最後の松原邸で、木津川アートの缶バッジを記念に買って帰りました。
なぜか初日はここでしか売っていなかったというレアな公式グッズ。
これから各会場でも販売するようですが。
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