新潟なつ歩き(6)洋館付き邸宅

新潟なつ歩き(5)7月18日の風景の続きです。
今回初めて北方文化博物館新潟分館に入りました。
北方文化博物館は新潟の大地主である伊藤家の屋敷を公開しているものです。
本館=本邸は新潟市江南区の沢海というところにあります。新津の近くなので行き先の候補ではあったのですが、今回はパスしました。
新潟分館は明治末期に六代伊藤文吉が新潟別邸として購入した建物だそうです。
伊藤家の屋敷は、昭和20年の敗戦後に当主の判断で博物館となりました。
ちなみに右手に煉瓦塀が見えていますが、これは大正4年のもの。

庭側から見た屋敷。
玄関は向こう側です。
右の建物が明治28年に建てられた和風2階建ての主屋、左の建物が昭和3年頃に建てられた2階建ての洋館です。
庭を眺めることにポイントが置かれています。
この屋敷はもともと西山油田(出雲崎町尼瀬)の掘削で富を築いた清水常作が建てた別邸だそうです。
新潟では新津の石油の里公園や新津記念館もそうですし、石油長者の話がよく出てきますね。

まずは洋館から。
窓が大きく取られています。細い桟が軽快。

こちらは玄関です。
玄関は和風に近いですね。

2階への階段。あまり飾り気はありません。
なお、この洋館には、新潟市出身で歌人・美術史家・書家の會津八一(秋艸道人)が、昭和21年〜31年に75歳で亡くなるまでの晩年、住んでおられたそうです。
今では資料館になっています。

2階から階段を見下ろしたところ。

いいのが、ナチュラルなランプ。
花びらをかたどって、がくまで再現されています。

2階の入り口には簡素なガラスがはまっていました。
ここまでシンプルだとステンドグラスともいいにくいですね。
屋内は展示ケースが並んでいました。

続いて和風の主屋です。
こちらの方がぜいたくな造りです。
広く庭が眺められます。

2階になるとますます開放的です。
庭を俯瞰で眺められます。

床の間脇にある非常に繊細な障子。
上部に日本海の波濤が表現されているのでしょうか。
美しいです。

庭側には廊下がめぐらされています。

ふすまと引手。
花模様の織り込まれた織物が張られています。

2階から見た庭。

庭には土蔵も建っています。
なまこ壁がきれい。

面白いのが床下の換気口が石(凝灰岩?)でできているのに、開閉できるようになっているんです。これがすっと動いたらすごいですが、試していません。
この後に紹介する斎藤家夏の別邸もそうですが、庭を眺めて過ごした、当時の富豪の文化を感じることができます。
>「新潟なつ歩き」シリーズの目次はこちら
| 固定リンク
「建築」カテゴリの記事
- 四国村の灯台エリア(香川県高松市)(2025.04.06)
- 野外博物館・四国村(香川県高松市)(2024.07.14)
- 屋島ケーブル跡(香川県高松市)(2024.06.24)
- 北白川の住宅地を歩く(京都市左京区)(2024.06.06)
- 岡ビルから南の建物(愛知県岡崎市)(2024.02.16)
「国内旅行(新潟)」カテゴリの記事
- 新潟さと歩き(12)松代の街道(2012.12.31)
- 新潟さと歩き(11)泊まれる学校(2012.12.31)
- 新潟さと歩き(10)絵本の学校(2012.12.30)
- 新潟さと歩き(9)眺める部屋(2012.12.28)
- 新潟さと歩き(8)土の学校(2012.12.25)


コメント