新潟なつ歩き(2)新津駅前通り
今回の新潟旅行では、急行きたぐにを新津駅で下車しました。
新津駅は非常に広々とした駅です。
何十本もの線路が並び、列車が止まっています。
1999年に復活したSLばんえつ物語号(C57-180)も止まっていました。
<昭和5年 日本交通分県地図・新潟県>
※クリックすると拡大します
新津は秋葉丘陵の北にある町で、
名前の通り、かなり以前は港(河口港)だったそうです。
なぜ新津駅がこんなに大きいのかというと・・・
新津駅は、信州から新潟に向かう信越本線が通り、秋田に向かう羽越本線、福島県の郡山に向かう磐越西線の一方の起点のためです。昔から鉄道の要衝でした。
また新津車両製作所(旧国鉄新津工場)という車両工場もあり、鉄道の町として知られてきたそうです。
ホームの一部には木造のしっかりした柱なども立っていて、歴史を感じさせます。
新津は大正時代に全国一となった石油の町でもありました。
その油田の遺構を見に行くのが目的でしたが、バスの時間まで1時間ほどあるので、新津の町を少し歩いてみました。(帰りに撮った写真も混ぜています)
なお、新津市は2005年に新潟市に合併して、現在、新潟市秋葉区になっています。
駅前には懐かしい雰囲気のアーケード商店街が続いています。
店舗では、旅館とスナックが多い印象です。
出張者の多い街ということなのでしょうか。
古そうな土田商店(酒の卸屋さんらしい)のビル。
青いタイルの3本ラインが目を引きます。
少し脇道に入ると2軒並びの木造建築。
なんとキャバレーです。
みのや旅館さんは60〜70年代風の建物で、
“柱以外はガラスブロック”という徹底が面白い。
駅前通りから南に折れる本町通りにも商店街が並んでいます。
鎮守の掘出神社に向かっていて、ここがメインストリートのよう。
この商店街の途中に昔の銀行建築がありました。
小振りながら、2本の円柱がすっくと立っています。
今は東洋館ホールとしてイベントスペースに使われているようです。
一方、駅前通りをまっすぐ行くと小さな新津川を越えます。
新津川の川岸はきれいに整備されて、遊歩道となっています。
新津川の向こうの新町・金沢町も戦前からの市街地です。
町のお医者さんらしい建物がありました。
新津川沿いに下っていく道に引き込まれて、ちょっと入ってみました。
このような木造住宅などがあります。
こちらも住宅ではあるのですが、長屋の高級版なのでしょうか。
とてもいい風情を出しています。
もう少し先を見てみたい気もありましたが、
時間の関係でそろそろ戻らないといけません。
ところで帰りに「昭和基地一丁目C57」という店を見かけました。名前だけでは何の店だか分かりませんね。
さっき調べてみると、7/15にオープンした駄菓子屋喫茶だそうです。
ほかにも、まちの駅・ぽっぽなどもあり、商工会議所がいろいろ仕掛けられているようです。
もう少し遅い時間だったらいろいろ見られたかもしれません。
>「新潟なつ歩き」シリーズの目次はこちら
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コメント
商店街といい、木造の家屋といい、
実家のある静岡県富士宮市を見ているようです(笑)
投稿: Bassman | 2010年7月26日 (月) 09:21
Bassmanさん、こんばんは。
富士宮市のご出身でしたか。
そして、新津に似ていると。
富士宮市には行ったことがないのですが、こんな風景なのですね。私の中では焼きそばと製紙と宗教のイメージです。
実際の姿がどうなのか、いずれ行ってみたいと思います。
投稿: びんみん | 2010年7月27日 (火) 00:25
少しですが写真がありますので、よかったらどうぞ。
http://www.flickr.com/photos/36072510@N00/sets/72157594249310568/
投稿: Bassman | 2010年7月27日 (火) 09:21
いいですねえ!
この写真のまなざし、とてもいいです!
皆さんもぜひ!
水がきれいなところですね。
建物が似ているというのは、押し縁下見板でしょうか。
伊勢のあたりでもよく見ます。
・・・でもオートメーション鯛焼きって何?というのも気になるのでした。
投稿: びんみん | 2010年7月28日 (水) 00:31