深江橋の近代公園(大阪市東成区)
深江橋の話のつづき。
前回の、深江の歴史の記事や、深江の工場の記事も併せてご覧ください。
街を歩くとき、私がとりあえずの目的にしているのが近代の公園です。「とりあえずの」というのは、近代の公園の周りは、たいてい近代の街で、公園のあたりを歩けば面白いものが見つかることが多いからです。
より大きな地図で 近代の公園 を表示 深江橋では3つの近代の公園を巡りました。
深江公園、南深江公園、西深江公園です。
いずれも区画整理事業によって昭和10年代に開園した公園です。
まず初めに深江公園。
昭和10年にできた公園です。
古い公園は大樹があるのも見所ですが、ここはそうでもありません。
ただ、ひょこひょこした木が公園を横切るように並んでいるのが面白い。
空からみるとよく分かります。
ここのベンチは木製。
公園では、誰かが花を植えたりして、境界が溶けていることがあります。ここもそうでしょうか。どこまでが公園管理者の働きか分からないことも。
深江公園の近くに面白い建物がありました。
恐らく高度成長期の建物。
以前から、なぜ皆、戸袋にダイヤモンドの模様を入れるのだろうと疑問でした。
右側の戸袋がそうですね。
しかし、「皆」ではなかった。
ここまで大胆な戸袋デザインは初めて見ました。
まさに弾けてます。
周辺には懐かしさを感じさせる建物がいっぱい。
これは洋館付き住宅の一種でしょうか。
コンクリート製の防火水槽なども見かけます。
(追記)2014年頃解体されたようです(2022.8.15記)
街並みを楽しみながら歩いて、南深江公園に着きました。
昭和19年にできた公園です。
この公園では木がよく育ち、中央の丸い砂場を囲んでいます。
最近は(猫除けの)フェンスで囲まれていない砂場も貴重かもしれません。
ちなみにこの公園の東に旧の深江集落があります。
円弧状の藤棚も見どころ。
深江の歴史をしのぶ菅も植えられています。
(昔、湿地帯で菅が特産品だった)
公園の向かいに銅板張りの住宅がありました。
亀甲張りの上に、橘(たぶん)の紋。
家紋でしょうか。一つだけ入っています。
公園通りは昭和の雰囲気が残る通りです。
この建物は、正面が店舗で、背面はアパートのようです。
3つめは西深江公園です。
昭和11年の公園。
まんじゅう型滑り台があります。
この公園が面白いのは中央に地下貯水槽があること。
水はけが悪いことと関係があるのでしょうか。
さらに貯水槽を囲むように藤棚があって、貯水槽をじっくり眺めながら休憩できるという不思議なレイアウトです。
今回、公園自体にはそれほど面白いものはなかったのですが、周辺には懐かしい街並みや面白いものがありました。
東成区にはまだ近代の公園がありますので、そちらも回ってみようと思います。
| 固定リンク
「日常旅行(大阪)」カテゴリの記事
- 2022年もよろしくお願いします(2022年初歩き)(2022.01.02)
- トンガリ屋根の市営住宅(東大阪市)(2021.08.02)
- 野里を歩く(大阪市西淀川区)(2021.07.25)
- 姫島を歩く(大阪市西淀川区)(2021.06.13)
- 住吉大社門前の道(大阪市住之江区)(2020.01.03)
「公園」カテゴリの記事
- 元代用公園の耳塚児童公園(京都市東山区)(2024.06.14)
- 元代用公園の松原橋児童公園(京都市東山区)(2024.06.12)
- 高原児童公園の改修前と後(京都市左京区)(2024.05.30)
- 飛鳥井児童公園(京都市左京区)(2024.05.28)
- 明田児童公園と殿田公園(京都市南区)(2024.04.30)
コメント