初めての大阪倶楽部（大阪市中央区）

先日、初めて大阪倶楽部に入る機会がありました。
大正13年（1924年）に建てられた英国風社交倶楽部の建物です。設計は安井武雄。
今も社交倶楽部であり続け、しかもしばしばイベントで一般にも公開されているという、近代建築好きには理想的な活用のされ方です。

この日はナカノシマ大学で、「みんなで橋の話をしよう！」というトークイベントでした。
中之島にかかる橋を中心に、大阪の橋について語るイベントです。

玄関ホールに入ると正面には壁泉。
床の白黒市松模様は大理石です。

壁泉の壁は陶製です。
インパクト大なデザイン。

会場は４階のホールが使われていました。
梁は植物の柄で埋められ、照明器具は対照的に直線的でモダン。
こんなに装飾豊かな空間でお話を伺える、とてもぜいたくな講演会でした。
親切なことに、主催者の方は終了後にしばらく館内を見て回る時間を確保していただいていました。

大阪倶楽部については方々で詳しく紹介されていますので、私は写真で簡単に紹介することにします。

梁が斜めに下がる部分には植物のレリーフが入っています。

部屋によって植物のデザインは異なります。

梁の両端の装飾もまた違う。

シンプルな磨りガラス。

階段の手すり子は玉すだれのよう。
裏面まできっちりしていますね。

階段踊り場の窓にはステンドグラスもはまっています。

手すり子の足下は１つ１つきっちりと。

ドアのガラス越しに２階の部屋。

ここも談話室の一部でしょうか。

照明器具はそれぞれに違いながら、すっきりしたモダンなデザインは共通しています。

１階には喫茶・バーがあります。

上階から下階までそれぞれに凝った建築で、もっとじっくり見て回れば、まだまだ面白いものはありそうでした。

大阪倶楽部でのイベントは多いですし、ぜひまた再訪してみたい建物です。