春の彦根(2)湖岸の風景
彦根は琵琶湖岸の街です。
せっかくなので、湖岸まで歩いてみることにしました。
松原の集落の方に歩いて行くと、琵琶湖に通じる水路が小さな船だまりになっていました。私には何を獲るのか分かりませんが、漁船がつながれています。
そして作業用のコンクリート枡が並んでいます。
リヤカーも壁に掛かっていて、のどかな風景。
右の建物は、家畜医院と書かれていました。
湖岸には並木道。
昔はそれこそ松原があったのではないでしょうか。
琵琶湖めぐりや多景島行きの観光船のりばがあります。
多景島は「誓いの御柱」について調べていたときに知りました。私には未踏の島です。
瓦の製造所があるのは、ここから船で出荷したのでしょうか。
湖岸の昭和の喫茶店。
こちらも。
なぜか心にじんときます。
歩いて行くと小さな林があります。松原下屋敷(お浜御殿)という井伊家の屋敷です。
11代当主の井伊直中により、文化7年(1810年)頃に造営されました。
明治4年の廃藩置県後、井伊家はこの屋敷に住んだそうです。
この玄関棟は明治22年の増築。
持ち送りは井伊家の「井」の字入り。
この玄関棟の裏に国名勝の庭園があります。
この日は特別公開されていました。
しかし、彦根城の賑わいと対照的に、ここを訪ねる人はわずか。
やや荒れた庭園は非常に静かです。
庭は新緑にあふれていました。
この庭園は琵琶湖の水位に連動して汀線(波打ちぎわ)が変化する汐入形式の庭園だそうです。
いずれ整備が進んで常時公開されるのかもしれませんが、この日は静かな庭園をぜいたくに楽しませていただきました。
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コメント
やっぱり水辺の風景はいいですね〜。
船溜まりとか最高。
和みます。
投稿: Bassman | 2010年6月 2日 (水) 10:11
Bassmanさん
水辺の風景はいいですよね。
思いこみかもしれませんが、海の港町に比べて穏やかにも感じます。
投稿: びんみん | 2010年6月 2日 (水) 20:56
言われてみれば・・。
海と比べると高波とかも少なそうだし、
水面との距離が近いせいなんですかね。
投稿: Bassman | 2010年6月 3日 (木) 10:12
Bassmanさん、こんばんは。
堤防が低かったり、なかったりすることや、船のつくりも簡素なことから受ける印象もあるかもしれませんね。
宍道湖岸の松江や来待なども思い出しました。
投稿: びんみん | 2010年6月 4日 (金) 01:34