相生めぐり(3)相生の旅館通り
いよいよ相生市相生地区に入ります。
旭地区と相生地区は岬で隔てられていたようですが、今は埋立が進んで、岬ではなくなっています。
ただ、その突端は今も道路1本でつながっています。
城のような石垣がそびえていました。
頂上をうかがうことは困難ですが、洋館付き住宅が建っているようです。
相生地区に入るとさっそく下見板張り白ペンキ塗りの洋館が出迎えてくれました。
大正12年(1923年)の旧水月旅館です。
海岸線に合わせて建物もカーブしていますので目立ちます。
(この写真は振り返って撮っています)
お隣には洋館付き住宅。
郊外住宅地に建つイメージがあり、海岸沿いにあるとやや不思議です。
間に旧中国製氷本社(昭和初期)があったようですが気付かず。
これはひふみ旅館です。昭和初期のモダンな表情。
なぜか相生では丸ポストをよく見かけます。
左の和風の河内屋旅館(昭和初期)をはさんで、旧太陽軒の看板建築。
これは昭和6年(1931年)の建物だそうです。今なら中華料理店の名前ですが、何屋さんだったんでしょう。
太陽コロナにTYKの(?)ロゴマークが光っていますね。
皆さんお揃いでお出迎えありがとうございます、という感じ。
ここに旅館が多いのは、播磨造船所への渡船に近いので、出張者が泊まったのかなと推測します。
以上の名称や年代は、『兵庫県の近代化遺産』(2006年)で調べました。
近代建築ではないのですが、こちらの床屋もいい感じです。
漁村だからでしょうか、あるいは工員さん相手なのでしょうか。理美容の店をよく見かけます。地図で確認すると、この集落だけで理髪店4軒、美容室4軒あります。
もともとこれらの店は道路をはさんで海に面していたと思うのですが、今は埋め立てられてしまいました(上の写真で堤防の右側は元入り江)。ここに建物が建ち始めると昔の光景は思い起こしづらくなるでしょう。
奥に見えるのは、これから向かう相生の中心集落です。
<追記:関連HP・ブログ>
旅ぽた「網干&室津&相生」から「相生のはずれ1」2002年
旅ぽた「相生から赤穂」2002年
道草画日記「相生<1>工業街」2005年
(2010.1.23記)
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コメント
相生も過去に徘徊しておりまして
いやぁ〜同じもんを同じように撮ってたりします(^^;;;;
寂れ感がなんとも哀愁を誘う町ですね>相生
投稿: 路爺 | 2010年1月23日 (土) 12:57
路爺さま、たしかに。
拝見しましたが、同じようなものを撮っておられますね(^^;
うれしいです。関連HPとして追記させていただきました。
実をいうと、錆びたアパート(まだあります)や相生の廃屋も撮っているんですが、ボリュームとテーマの関係でカットしました。
でも網干ではもっと同じようなものを撮られてますね。
びっくりするぐらい。
投稿: びんみん | 2010年1月23日 (土) 22:58
海辺、西へ~という単純なテーマで西宮からひたすら西へ
というテーマで徘徊したことがあります。
といっても断片的に繋ぎ合わせての日帰りでしたが
その時のページがWEBの片隅で生きてます。
http://www.d6.dion.ne.jp/~rabita/Webindex.html
明石から赤穂までの海辺町、再訪したいと思ってます。
投稿: 路爺 | 2010年1月24日 (日) 00:57
こんばんは。
こういう何に出会うか分からない旅っていいですね。
とくに自転車だと観察もしながら距離も走れますし。
再訪されるときはぜひお誘いください。
投稿: びんみん | 2010年1月24日 (日) 02:12
太陽軒は造船所全盛期には大繁盛したらしい酒場です。
酒場というか、バーとかラウンジに近いかな。
子供だった私は昼間しか入ったことはありませんが。
構造上、昼間でも店の内部はほぼ真っ暗でした。
完全に営業やめて20年になるのかならないのか・・・。
投稿: 通りすがり | 2013年1月21日 (月) 01:13
通りすがりさま
こちらも貴重な情報をありがとうございます。
このあたりはかなり賑わっていたのですね。
改めて構造を見ると、たしかにラウンジみたいに見えます。
投稿: びんみん | 2013年1月21日 (月) 01:41