西平野の住宅地(大阪市東住吉区)

旧大阪市営杭全住宅の周辺の話です。
ここは大美野田園都市で知られる関西土地(株)が、昭和4〜5年にかけて造成した西平野土地区画整理事業地(うち60%は平野荘園)です。住所でいうと東住吉区の杭全7・8丁目と今川2・3丁目にあたります。
JR大和路線の東部市場前駅から歩いて地区に入ると、さっそく2階建て洋館付き住宅が現れました。

地区内には長屋が多く見られます。
それも様々なタイプがあります。
これは洋館付き住宅風。

和風長屋。

別の和風長屋の2階木製手すりの意匠。

南北メインストリートの和風長屋。

育和公園の向かいにある、洋風を感じさせる長屋。

地区内にある育和公園は区画整理公園として整備されました(開園は昭和10年)。
蝶のように三角の公園が2つ連なった形をしています。
しかし、2001年に改装されたためか、木々を除けば、古い公園という感じはありません。

公園の近くには、皇紀2600年(昭和15年)の平野西之町東町会の標柱が立っています。
昭和5〜53年までの住所は平野西之町だったようで、「平野西之町」の地名標識も残っていました。

住宅地には戸建住宅もあります。
というより、こちらの方が特徴的です。
例えばこの3階建て住宅。増築されているかもしれませんが、門柱はスクラッチタイルですし、玄関脇には丸窓もあります。

向かいには塀に丸窓のある住宅と、腰まで青磁色のスクラッチタイルを貼った医院が並びます。
この丸窓の塀は古い銭湯などで見かけますね。

医院の窓面格子はひねりの入ったデザインです。

面格子では、こんなデザインのものもあります。

旧大阪市営杭全住宅の並びには、蔵付き洋館付きのお屋敷が2軒並んでいます。

見えにくいですが、洋館付き部分が分かります?
右門柱の扇型貼石にも注目。

こちらも見えにくいですが、洋館付きです。

また、東の方にも近代の住宅が並んでいます。
洋館付き住宅の一種です。
アップは控えますが、洋館部分の1階にも2階にもステンドグラスが入っています。

隣の長細い建物。寮か何かだったんでしょうか。

最後にご紹介するのは正統派の洋風住宅・A邸です。
見どころは多様な面格子。

こういう曲線の面格子や×印のような面格子などがあります。

スクラッチタイルに縁取られた八角窓にはステンドグラスがはまっています。
地区を一周して、さすがは関西土地(株)の開発地という印象を持ちました。
皆さん、古い住宅を大事に使われているようですので、ぜひこれからも残していっていただきたいなと思います。
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