彦根レトロを探して(3)芹川の両側
近江鉄道本社を見た後、花しょうぶ通りに入りました。
花しょうぶ通りは旧名・上恵比須商店街で、江戸時代以来の賑やかな通りだったようです。繁華街と逆方向に歩いて行くと、狭いながら出格子の趣きある家並が続きます。
この通りが芹川にぶつかる手前に、唐突に洋館がありました。
明治・大正期の洋館に見えます。芹川沿いの道路側からも見えますので、電車からも見えるのではないでしょうか。詳細は分かりません。
芹川を渡って南側にも回ってみます。
(それで時間がなくなるのですが)
芹川沿いには、江戸時代に堤の補強として植えられて以来のケヤキ並木があります(樹齢400年とか)。
ケヤキはとても好きな木なのですが、既に落葉しているのでよく分かりません。
芹川の南にも趣きのある路地があります。
こういう道はとくに大好きです。
目地のシャープな石垣。
路地を抜けると、中山道につながる七曲がりの仏壇店街に出ました。
大阪・関目の七曲がりと同じで防衛上の理由のようです。城下町はT字路が多いとよく言いますが、彦根は徹底しています。
彦根はほんとにいい街並みがあちこちにあります。
街道筋を彦根城に向かって歩いて行くと、朱子学・陽明学研究所という建物がありました。さすがは彦根藩です。
ちょっと気になったもの。
2階に帯状の瓦(何というんでしょう?)で「波うさぎ」の連続パターンが入ったものがありました。面白いデザインだと思います。
などと建物を楽しみながら街道筋をたどって行くと、芹橋で再び芹川を越えることになります。
この橋のたもとにえびす神社がありますが、上恵比須通りの恵比須とはここのことでしょうか。
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コメント
びんみんさんブログの影響か、町歩きをするときに建物や瓦の装飾に目が行きます。
(知識はまったくありませんが)
耐震性の問題もあるのでしょうが、古き良き日本の風景はいつまでも残ってほしいです。
来年もよろしくお願いいたします。
投稿: 英ちゃん | 2009年12月30日 (水) 12:30
英ちゃんさま
コメントありがとうございます。
建物や瓦の装飾は、よく見ると面白いでしょう?
知識どうこうより、面白いと思うものを載せたいと思っています。
耐震性は、このところ大きな問題ですね。
とくに今、建物を建てると、安全かつ(短期的に)経済的な建物になるので。
まずは良い風景を良いと評価するところからかなと思っています。
こちらこそ来年もよろしくお願いします。
投稿: びんみん | 2009年12月30日 (水) 17:22
びんみん 様
お初にお目にかかります。彦根在住のcrime-crimeと申します。
たまたま検索をしていたところ、こちらのページにたどり着きました。
少し気になることがありましたのでお伝えしたいと思います。
二枚目の写真の洋館ですが、これはおそらく旧青波村役場の建物かな?と思います。
彦根は今でこそ十万人都市ですが、戦前戦後に近隣町村と合併を繰り返しています。
中心地から少し離れると昔の役場がそのまま公民館や集会所として使われていたりします。
桜や灯篭流し頃の芹川はとてもきれいですよ!またのお越しをお待ちしております。
投稿: crime-crime | 2010年1月12日 (火) 19:38
crime-crimeさま
初めまして。情報をありがとうございます。
旧青波村役場の可能性あり、ですか。
青波村は明治22年〜昭和12年まであったようですね。
もっと詳しく知りたくなりました。
また暖かくなって、日も長くなれば出かけたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: びんみん | 2010年1月13日 (水) 01:01