« 堺市六条通〜七条通の長屋 | トップページ | 豪商の中万(三重県松阪市) »

2009年12月 3日 (木)

櫛田可動堰を渡る(三重県松阪市)

091108kushida1
先日、三重県の多気町に出かけました。
松阪市の南東にある町。シャープの多気工場があり、伊勢芋が特産です。伊勢に向かう街道の町でもありますが、それは改めて紹介します。

 

前日は松阪に泊まり、朝の列車でJR紀勢本線の多気駅まで行きました。ほんとは相可駅まで行きたかったのですけど、列車がなかったのです。

 

多気駅では地方の駅前らしいゲートが迎えてくれます。

 

091108kushida2
駅前通りには、こういういい感じの建物もあります。
昭和初期でしょうか。

 

091108kushida3
このまま進んでも面白くなさそうなので、櫛田川を北に渡ることにしました。
一歩、商店街を外れると田んぼが広がっています。
正面に見えるのは神山で、ここに一乗寺や神山神社、神山城址があります。
その手前を櫛田川が流れています。

 

Takimap2
櫛田川左岸にある中万(ちゅうま)、射和(いざわ)、そして右岸の相可(おうか)を訪ねるつもりです。(揃って読みにくい)
しかし、橋があまり架かっていません。
地図を頼りに少し下流側に戻り、渡れるものか、堰を見に行きました。

 

091108kushida4
見えてきたのは、後で調べたところ、「櫛田可動堰」です。

 

091108kushida5
櫛田川の本流から、農業用水路である祓川(はらいがわ)が分かれています。

 

091108kushida6
櫛田可動堰はその狭さと長さで、わくわくするような堰です。
幸いなことに上を渡れるようです。

 

091108kushida7
非常に楽しい歩道です。

 

091108kushida8
ゲートが見えてきました。

 

091108kushida9
「ローリングゲート 昭和29年製造 東京・田原製作所」というプレートが頭上に掲げられていました。
櫛田可動堰の前身は、水を祓川に分水する櫛田頭首工で、1964〜69年に可動堰になりました。

 

091108kushida10
これがローリングゲート、だったものです。
平成16年から18年かけて、ローリングゲートをシェル構造ローラゲートに変える工事が行われたそうです。ちなみに田原製作所は、水門やダムを手がけてきた伝統ある会社でしたが、平成17年にダム・水門事業を豊国工業に譲って、解散してしまいました。

 

091108kushida11
歩道は曲がりながら、先へ先へ伸びています。

 

091108kushida12
さらに続く。

 

091108kushida13
上流をJRの列車が渡っていきます。

 

091108kushida14
最後もさらに屈曲して櫛田川左岸に着きます。

 

091108kushida15
川の左岸には櫛田川祓川堰碑が立っていました。

 

091108kushida16
振り返れば、櫛田可動堰は船が並んでいるみたい。
見ているとバイクが渡ってきました。バイク・自転車は通れます。

 

もう一度渡りたいぐらい。
遠回りでしたが、歩いた甲斐のある回り道でした。

 

次は中万(ちゅうま)を紹介します。

 

 

 

 

|

« 堺市六条通〜七条通の長屋 | トップページ | 豪商の中万(三重県松阪市) »

国内旅行(三重)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 櫛田可動堰を渡る(三重県松阪市):

« 堺市六条通〜七条通の長屋 | トップページ | 豪商の中万(三重県松阪市) »