歌島の公園を歩く（大阪市西淀川区）

前回の塚本公園から、線路を越えて（西淀川区に入って）、さらに近代の公園をめぐりました。
これから紹介する４つの公園（２つは次回）は、いずれも大阪市阪神国道沿線土地区画整理事業（昭和5〜19年）によってできた公園です。

公園に行く前に、歌島１丁目にちょっと楽しい長屋がありました。
タイルがカラフルでしょう？

拡大するとこんな感じにタイルが使われています。
アートセンスが問われますね。

まず歌島２丁目の北之町公園です。
昭和19年に開園した公園です。
三角形で、住宅地と学校に囲まれています。

L字の藤棚。

たこの砂場。時々見かけますけど、なぜたこなんでしょう。

古そうなのはこの車止のコンクリート柱ぐらいでしょうか。
手書きの味です。

（追記）
　路爺さんからの情報提供で、同様の車止めが下福島公園にもあるとのことです。
　＞道草画日記「神跡・福島天満宮」 （2009.11.15）

大野川遊歩道を渡って御幣島（みてじま）へ。
大野川は、神崎川と新淀川を結ぶ川で、1971〜72年に埋め立てられ、1979年に遊歩道が完成しました。30年でいい緑地に育ってますね。

御幣島3丁目に気になる工場の門がありました。
デザインがセセッションぽいので、戦前のものではないでしょうか。

高い並木（メタセコイヤ？）が見えてくると歌島公園です。
御幣島にあるけど歌島公園。昭和11年に開園した古い公園です。

歌島公園のプールです。
カナリーヤシがプール内にありますが、取り込まれてしまったようにも見えます。

このプールはこの夏で廃止され、もう使われることはありません。
「十三のいま昔を歩こう」の記事でそのことを知り、公園が改修される前にと訪れました。
この張り紙のメッセージには思いが感じられます。

（追記）

プールの跡は遊歩道と駐車場になりました。

近くにある手描き地図には、市営歌島プール、幼児用プールの絵が残っていました。

（2022年2月6日再訪）

写真がかぶりますけれど、手書き風の公園名。
２ヶ所にありました。

ここにも「車止」が。

こちらの門柱も古いかもしれません。

歌島公園は運動公園で、野球グランドが大きな面積をとっています。

対戦表をみると、工場の野球チームなども来ているようです。
この周りは工場地帯です。

藤棚、そして小さなフェニックス。
少し高くして藤棚という、昔ながらのスタイルです。
周りを見渡せる位置にあって、お母さんが子供たちを見守るには最適。
この日は野球チームの応援に来た人たちが、ここから試合を観ていました。

まんじゅう形の滑り台はいつ頃の流行なのか、まだ調査中です。

（追記）この滑り台は2021年9月以降に撤去されたようです(2022年2月6日再訪）

最後に公園の東側で、古そうな事務所を見かけました。
大阪精密鋼業さんといって、設立は昭和12年（1937年）だそうです。
創業70年余り、公園とほとんど同じ歴史ですね。
事務所が創業時のものかどうかは分かりませんが、側面のタイル、窓の形、屋根瓦の色合いから見て、戦前のものかなあという感じがします。

次は御幣島公園に向かいます。