堺市四条通〜五条通の長屋
昨日の二条通から三条通に続いて、今日は堺市の四条通から五条通を紹介します。
まず四条通を南下。この通りにも和洋折衷の長屋があります。
ほとんど同じですが、こちらの方が元の姿らしい感じがします。
低い門柱、コンクリート製ゴミ箱までセットなのがいいところです。
ちょうど横が空き地なので、断面がよく分かります。
前洋後和型とでもいえるでしょうか。
裏にも小さな庭があるようですね。
3軒並びの兄弟が改装を経て違う姿に。
この通りにも和風長屋があります。
工場の前にお地蔵さんもあります。
妻の部分に横棒が渡されているタイプ。
○条通に直交する道にも長屋があります。でも奥行きが狭いので、ごく短い突出になっています。
ちなみに遠くに見えるのはかつての大阪女子大学です。
大幅増築パターン。
本当にいろんな改築バリエーションを見ることができます。
この長屋は逆T字の木材が壁面に浮き出ています。
ちょっとだけハーフティンバー。
四条通は和洋折衷の長屋が多いようです。
ところが五条通を南側から歩き始めると様子が変わります。
戸建住宅が建っているんですね。
洋館部分が2階建てになっていると見ればいいのでしょうか。
丸窓に丸い鎧戸が付いています。
玄関先にもアーチ状の装飾があります。
こちらも洋館付きの戸建住宅らしい。
本体は重厚な和風住宅です。
日限不動尊だそうです。
一般的には日を限って願い事をすると願いを叶えてくれるのが日限の意味だとか。
右の石柱には、「陵西第二町内会建立」と書かれていて、側面には昭和21年と入っています。誰かの無事への祈りでしょうか。
こういう四角いのは見過ごしがちですが(そして私もあえて写真に撮らなかったりしてますが)、和洋折衷のパターンだそうです。三角屋根は赤い瓦が多かったのに、これは緑の瓦でそこも違いますね。
ここで注目したいのが門柱。
タイルが埋め込まれて、かわいいデザインです。
側面に下見板が見える住宅。
意外と古いのかもしれません。
前栽に松を植えて本格的な和風の長屋です。
ここでも注目したいのは門柱。
上に菱形の盛り上げがあります。
この小さな門柱をとっても少しずつ違えてありますね。
こちらの長屋は面格子と桟に注目。
左右の玄関上の明かり窓の桟、左右の窓の面格子、それぞれ違うパターンです。
とくに左は複雑。
写真を並べると連続しているのかと思われそうですが、実際は飛び飛びで、今もこのように建て替えは進んでいます。
奥の新築は長屋チックな建て替えをされてます。
昔のデザインのいいところは取り入れていってほしいなと思います。
次回は六条通です。
| 固定リンク
「日常旅行(大阪)」カテゴリの記事
- 2022年もよろしくお願いします(2022年初歩き)(2022.01.02)
- トンガリ屋根の市営住宅(東大阪市)(2021.08.02)
- 野里を歩く(大阪市西淀川区)(2021.07.25)
- 姫島を歩く(大阪市西淀川区)(2021.06.13)
- 住吉大社門前の道(大阪市住之江区)(2020.01.03)
コメント