上新庄の瑞光寺あたり(大阪市東淀川区)
松山神社の後、南の瑞光寺の方に回りました。
街中なんですけど、このあたりは樹林に囲まれています。
入口に「鯨橋 瑞光寺」と書かれています。鯨橋とは。
入っていくと骨のゲートが。
さらに進んでこれが「雪鯨橋」と呼ばれる鯨橋です。
イワシクジラの骨でできているそうです。
なぜクジラの骨で橋を作ったのかというと、江戸時代の宝暦6年(1756年)、このお寺の住職・潭住知忍(たんじゅうちにん)禅師が和歌山の太地(たいじ)に立ち寄った際、不漁に苦しむ村民のために苦渋の決断で豊漁祈願をして、豊漁になったそうです。村民は感謝のしるしに瑞光寺に骨を納め、瑞光寺ではクジラの冥福を祈りました。その後も太地と瑞光寺の関係が続き、現在、6代目(平成18年架け替え)の橋だそうです。
詳しくは、
・十三のいま昔を歩こう「瑞光寺・雪鯨橋」 に紹介されています。
瑞光寺は昔はもっと観光名所だったのか、お寺の入口脇に写真屋さんがありました。
大隅神社の御旅所も隣接してあります。
瑞光寺に立ち寄ったのはあと1つ理由があって、瑞光寺を囲む瑞光寺公園を見るためです。この公園は昭和10年にできました。
さらに、この公園のプールが今夏で閉鎖になると、「十三のいま昔を歩こう」で知り、改修される前に見ておこうという訳です。手前の高架は新幹線。新幹線を眺めながら泳げるプールでした。
反対側から。残念ながら、以前から改修が入っていたようで、古い公園らしさは見つけられませんでした。強いて言えば、瑞光寺を囲む、その不整形さでしょうか。
上新庄に戻る道の途中、いくつか気になる建物がありました。
ひとつはこの2棟並びの住宅です。
まとめて開発されたようで、何か引っかかるものがあります。
フランス瓦の住宅。
鬼瓦にもパルメット紋(ナツメヤシの模様)が使われていて、屋根だけ洋風です。
とくに印象的だったのが、名付けて洋館付き住宅のダブル。
角に2階建ての洋館部、奥に平屋の洋館部があります。そして本体は2階建ての和館。角はあとから増設されたのでしょうか。
このあたりは昭和6年に工事を完了した、上中島土地区画整理事業の区域内ですので、昭和初期の建物かもしれません。
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コメント
ほー知らなかった・・・
ほんま世の中知らないことが多いですわ。
特にお寺関連は、全く手付かずのまんまで知らないこと多し
ココも機会あらば徘徊してみたいですわ
投稿: 路爺 | 2009年10月12日 (月) 07:15
路爺さん、続けてありがとうございます。
私も神社の方が好きで、お寺はほぼ手つかずです。たまたま訪ねるぐらいで。
機会ありましたらどうぞ。
新之介さんの「十三のいま昔を歩こう」で、「上新庄・下新庄を歩く」のカテゴリーを立てておられるので参考になりそうです。
投稿: びんみん | 2009年10月12日 (月) 10:45