友ヶ島第5砲台跡と展望台(和歌山市)
海軍聴音所跡を見た後は本道に引き返し、山道を登ります。
途中、第5砲台跡を見るため、野奈浦の方に下る道をたどりました。
どこまで降りればいいのだろうと不安に感じだしたころ、森の中に煉瓦の門柱が現れました。
奥にはまたしても便所が見えます。
これは洗い場でしょうか。
第5砲台跡自体は草木に覆われてどこか東南アジアの遺跡みたい。
この砲台は最も新しく、明治36年着工、翌年竣工だそうです。
津守煉瓦(明治30年創業)が使われたとすれば最も可能性の高い砲台ですが。
ドーム状の横穴の入口に、煉瓦の壁が立っています。
なんとか煉瓦の刻印を見つけようとしましたが、見つけられませんでした。
横の山に登って全体を眺めると、ますます密林の遺跡みたいです。
また本道に戻って山を登ります。
それにしても歩きやすい。軍用車両が通るからでしょう。このように平坦に整備されているので、想像したよりかなり楽に歩けます。
この道の向こうに小さな展望台がありました。
野奈浦に泊まる定期船とその向こうに神島が見えます。
道路の話をしましたが、路側はこのように石を組んで側溝がつくられています。すばらしい。
登っていくと道の脇に便所がありました(もういいですか?)。
第3砲台跡を横目に見つつ、まずは島の最高点・タカノス山に登ります。
頂上は芝生の広場で大展望台があります。しばし休憩。
最高点だけあってさすがの眺め。
東の方は隣の地ノ島から紀伊半島につづく山並みが眺められます。
西は淡路島、四国が眺められます。
さっきいた友ヶ島灯台が小さく見えます。
最高地点には一等三角点が置かれていました。
標高119.9m。明治18年に設置されたそうです。
この石積は味がありますね。
なお、このタカノス山の隣には航空用無線標識のVORがあります。
これは関西国際空港の開港時に設置されたそうです。
海だけでなく、空の交通でも要衝になっているのが面白いですね。
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