日比谷公園の昭和(東京都千代田区)
昭和でも私の好みで昭和戦前期に注目します。
昭和時代のものかというと確証のないものが多いので、それは予めご了承ください。
日比谷公園で昭和というと日比谷公会堂と市政会館でしょう。
この建物、あくまで市政会館が主で、公会堂が付いているんですね。
安田財閥の安田善次郎の寄附によって昭和4年(1929年)に建てられたそうです。
指名設計競技で一等を取った佐藤功一の設計をもとにしたもの。
大隈講堂と同じ設計者ときくとなるほどという雰囲気です。
こちらは外周道路側の正面です。
公園側もまた正面になっています。
正面が二つあるというのも面白いですね。
日比谷公会堂の入口。
この日も小さな催しが開かれていました。
1階の庇には植物のつるの模様。
連続でとても存在感があります。
前回紹介した第一花壇の、ペリカン噴水と反対側の門です。
花壇兼用の門柱デザインが昭和初期の雰囲気です。
セセッションになるんでしょうか、なんとなく文京区の元町公園のデザインに似ている気が。
同じく第一花壇のオブジェ。こちらは新しいかも。
一応、載せておきます。
第一花壇の門と向き合うように、壁泉がありました。
小音楽堂に登っていく階段がありますが、柵があるのでそこまで。
このデザインも昭和初期っぽいです。
元はこの顔から水が出ていたのでしょう。
この顔って何?
三笠山には鋳鉄製の街灯が立っています。
明治のアーク灯に比べるとずっとシンプルですが、なかなかいいデザインだと思います。
時代は不明。上の笠の部分は新しそうです。
同様の形のものが第一花壇の写真にも写っていました。
古参ということでは、この狼の像も。
昭和13年にイタリアから東京市に贈られたものだそうです。
ローマ建国の物語で、狼に育てられた兄弟の像です。
雲形池に近いところにあるフラワーポッド。
生き残りという感じですが、いつのものかは分かりません。
なんとなく気になる枡形の石です。
金具が付いているところがまた。
鉢なんでしょうか。
最後にこれが謎だったんですが、人用の水飲場としている記事がありました。
雲形池の近く。足元に「KINSEI No.1」と書かれています。
古そうですが、これも年代は不明です。
探れば、まだいろんな発見があるのかもしれません。
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