初めての北海道(23)北海道庁旧本庁舎(札幌市)
赤煉瓦の北海道庁旧本庁舎にも出かけました。
庁舎の正面にまっすぐ道路が延びていますので、遠くからもとても目立ちます。
庁舎の前には札幌市の道路元標があります。ここが一つの基準点、というのがよく分かります。
天井が高いとはいえ、2階建てでこの堂々とした建物です。
明治21年(1888年)に建てられました。
現在は重要文化財です。
上に八角ドームが乗っていますが、これは竣工後数年で撤去され、昭和43年に復元されたものだそうです。理由は設計変更で後から載せた無理のため。(さっぽろ文庫23『札幌の建物』)。でもこのドームがあってこその姿ですね。
正面には壁の大きな車寄せ。破風には開拓の象徴・五光星(北極星)。
本体はもちろん赤レンガですが、建物の土台石・窓枠には安山岩の札幌硬石が使われているそうです。
車寄せの中から。
まっすぐに視界が伸びていきます。
中に入って正面階段。
私は軽やかな印象を受けました。
木製の階段は側面にも線刻が施されています。
もう一つの階段の親柱。
廊下が一本、まっすぐ通っています。
館内は北海道立文書館、歴史ギャラリー(開拓記念館の出張所のようなもの)、樺太関係資料館などが入り、ちょっとした博物館です。
北海道庁長官室は記念室として保存されています。
天井には花のシャンデリア。
その土台は透かし彫りの磁器のようです。
また違った透かし彫りのパターンも。
これは植物柄です。
天井の壁紙は型押しされた細かなパターンで埋め尽くされています。
カーテンレール頂部の飾り。
窓枠の植物模様。
再び外に出て、周囲の柵にも五光星が読み込まれています。
南側から見た庁舎。
こちらから見てもちょっとした建物の正面に見えますね。
ついでながら、北海道庁旧本庁舎から南に歩いていくと、北海道立文書館の別館があります。
元は大正15年に建てられた北海道庁立図書館です。
植物意匠がふんだんな赤れんが庁舎を見た後では、随分デジタルな印象を受けます。
残念ながら非公開です。
北海道立文書館別館の入口。
このまま歩いていけば大通公園へ。
時間がなければこれだけでも十分観光になりそうです。
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