昭和12年の江野公園(大阪市旭区)
千林大宮からのまち歩き、続きです。
大宮中公園からみると南西の方向に江野公園があります。
この公園も昭和12年(1937年)に区画整理でできた公園です。
より大きな地図で 近代の公園 を表示 上から見るとL字型をしていて、完全に道路に囲まれています。
まず面白いなと思ったのは、敷地の北入口にある低いテラス。
広場で遊ぶ子供たちを木陰から見守る形でしょうか。
左側の石張りの囲いは、古い住宅の門柱と同じタイプですので、ひょっとすると古いかもしれません。
公園の西の端には、大樹に守られるように石碑が立っています。
まるで神社の本殿。
その実は区画整理の「竣功記念碑」です。
よくある一枚板の大きな石碑で、材質は粘板岩でしょうか。
裏を見ると紀元2600年、昭和15年に建てられたと書かれています。大阪市榎並ノ荘土地区画整理組合の文字もあります。
榎並之荘は、昭和5年に設立認可が下り、昭和16年に換地処分(新しい区画に権利が移行)された区画整理事業です。昭和15年は換地処分の直前ですね。面積は84ha弱あり、江野公園は地区の北端に近く、南は内代のあたりまでです。
おなじみのフェニックスも2本あります。間には藤棚。
何もない広場。
水飲みはまた逆円錐形のタイプでした。
いいなあ。旭区ではよく見かけます。
片隅にお地蔵さんがおられるのも、古い公園ならではかな。
区画整理でできた公園ですが、お地蔵さんがこられ、木が育ち、思い出が積もって、やがて地域になじんでいくのかなと思います。
ところで、こちら方面に出かけたら「コルヌイエ」という紅茶専門店に立ち寄ってみたいと思っていました。築50年ほどの住宅を利用した喫茶店だとのこと。今回行ってみたのですが、どうも様子が変です。
玄関前に張り紙があって、悲しいことに5月末に閉店されたとか。
残念なすれ違いでした。
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