初めての北海道(7)釧路の眺めの良い住宅地
釧路市立博物館から丘の上を伝って歩いていたとき、富士見町で気になる区画を見かけました。
まずこちらのきれいな建物。
『道東の建築探訪』によれば、昭和20年代に建てられたI家住宅で、釧路市の都市景観賞も受けています。
向かいの建物は改修の手が加わっていますが、屋根の形といい、似たような雰囲気です。
その隣の、一番古そうに見えるこちらの建物。
木塀も含めて、古い住宅地の雰囲気を留めています。
このあたりは住宅地としてまとめて開発されたのでしょうね。
富士見町には、富士見神社もあります。
真っ赤っかのすごいインパクトで、本州の神社とはちょっと違います。
なお、「富士見」の名前ですが、釧路から富士山が見えるわけはなく、「阿寒富士」(阿寒岳)が見えるからだそうです。天気が良ければ。この日は見えなかったのが残念でした。
同じく富士見の釧路ハリストス正教会は、最初、明治31年浦見に設置され、昭和7年に2代目の教会が建てられていたものが、平成4年に現在の教会に建て替えられています。
この場所の意味を感じさせる教会です。
より大きな地図で 北海道 を表示 富士見のほか、湾を眺める浦見という地名もあります。
このあたりはみな丘の上です。
弥生町まで歩くと、南斜面に素敵な住宅がありました。
表に回ってみると、下見板の住宅の妻壁にシンプルな玄関があります。
このように木の柵に囲まれた住宅というのが、釧路の住宅の原風景ではないでしょうか。
そう感じるだけで根拠はないのですが。
柵の外に花が咲いているのがまた素敵です。
木の柵のある坂道は延々と海の方まで続いていました。
ここもまたお天気が良ければ海が見えるでしょう。
今回の釧路で一番のお気に入りの場所です。
弥生米町通を下っていくと、腰折れ屋根の下見板住宅がありました。
釧路では木柵が多く、あまり石積みを見かけなかったのですが、斜面造成に平たい石を積んだ石垣がありました。
下見板の住宅はあちこちにあります。
海辺に近い住宅は、南大通の海寄りで見かけた住宅と似ているようです。
坂を下りきると、目の前を横切って石炭運搬用の線路がありました。
線路を越えるとすぐ、霧が出てものわびしい海。弁天ヶ浜と呼ばれます。
お天気の良い日に丘上から眺める海は、もっとのどかなものかもしれません。
眺めの良い住宅地から海を眺める休日を想像しました。
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