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2009年7月24日 (金)

石橋荘園(池田市)

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阪大の博物館で「昭和12年のモダン都市へ」を見た後、前から確認したかった石橋荘園を見に行きました。
石橋では西国街道と能勢街道が交差しているので昔から集落がありましたが、加えて明治43年に箕面有馬電気軌道(今の阪急宝塚線)が開通して、沿線に郊外住宅が建っていきました。
なので石橋駅周辺には、明治とはいいませんが、昭和初期らしき住宅もちらほら見られます。
上の写真は天神2丁目のあたり。緩い傾斜があり、水の流れる住宅地だったと思われます。

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洋風の入った建物。お決まりのシュロとともに。

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天神1丁目にも洋風の住宅がありました。
屋根瓦が赤いフランス瓦(溝の切ってある瓦)です。

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玄関ポーチのアーチに、「目目」の換気口、鬼瓦のパルメット(なつめやし)模様と、近代の住宅らしさがいっぱいの素敵なお宅です。

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ここからが石橋荘園です。住所でいうと荘園町1丁目。阪急からも見えます。
石橋荘園は、大正末に日本住宅(株)が開発を始め、昭和4年に阪急が引き継いだ住宅地です(『新版池田市史 概説編』)

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洋館付き住宅の洋館部です。
何の模様でしょう。泡立つような模様です。

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道はやや狭く、生垣が特徴的です。

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木製持ち送りのある住宅。
門柱も切石張りタイプです。

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医院の建物。

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これも洋風の住宅。

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きれいに整えられた石垣と生垣。
これだけの長さできちんとしているのはすごい。

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大型の洋館付き住宅。
和館部分が入母屋のどっしりした住宅で、住宅地内でも大きい方の住宅だと思います。

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洋館部分も細かく見ると凝っています。

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こちらは壁・塀とのバランスが面白い住宅。
セルリアンブルーの瓦も多いですね。

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最後に和風の住宅。
好みで洋風の住宅を中心に撮っているという理由もありますが、石橋荘園には洋風の要素をもつ住宅が多い気がしました。
ご紹介した以外にもまだ古そうな住宅はあります。
阪大の博物館で見た「昭和12年の大阪」と同時代の建築も含まれるのではないでしょうか。

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最後に、ある家の塀に使われていた瓦をご紹介。
流れたような釉薬が面白い瓦です。

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コメント

こんばんは。
石橋駅の西側は全くと言っていいほど知りません。
学生時代は石橋駅と待兼山、北千里を行ったり来たりしただけだったみたいです。
石橋駅のすぐ近くの景色も殆ど記憶にないしなあ。。。
また再発見の探訪に行かなくては!

投稿: ひろ009 | 2009年7月24日 (金) 23:40

ひろさん、こんばんは。
学生時代を石橋でお過ごしでしたか。
石橋駅の西側は住宅地なので、普通は行くことがないですよね。
なんといっても、街道が交差していますので、
まだまだ探訪しがいはあると思います。

投稿: びんみん | 2009年7月25日 (土) 00:11

何度か石橋界隈は徘徊しておりますが、
西の部分は未踏でありました。
機会あらば行って見ますわ~でも写真を撮っていると
この土地、売りなへんで~と言われそうでなぁ~何回か経験あり(^^;;

投稿: 路爺 | 2009年7月25日 (土) 06:04

私も写真を撮っていてあやしまれることがあります。
開発業者かと思われるのでしょうね。
怪しまれた場合は、素直に古い町や建物が好きなのでと言っています。
そうすると近くにある古い建物を教えてくださることもあります。
でも、「この土地、売りませんで」はまだ言われたことはありません。それぐらい大事にしてくださっていると心強い気もします。

投稿: びんみん | 2009年7月25日 (土) 11:45

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