千林大宮商店街の周辺(大阪市旭区)

菖蒲と紫陽花(あじさい)の咲く頃、千林大宮に出かけました。
千林商店街はダイエー発祥の地で安売りの商店街として有名ですが、その続きに千林大宮商店街があります。簡単にいうと、地下鉄谷町線・千林大宮駅から東が千林商店街で、西が千林大宮商店街です。
千林大宮商店街はアーケードのない商店街で、建物に昭和レトロの雰囲気があります。

例えば、このお店。
スクラッチタイルに覆われています。

感心するのがうだつ部分まで丁寧にスクラッチタイルで覆われていることです。
平面部にはクリーム色のタイルも使われていますが。

軒下に段を付けて金属でカバーする箱軒は昭和初期の特徴ですが、そんな箱軒の建物が多数並んでいます。

ちょっと脇道のそれたところには屋根を3層に葺いた長屋がありました。
独特な雰囲気です。もっと古い長屋なのかもしれません。

そのうちの1軒の前庭の美しいこと。
お花を生けたようです。

蔵のある街並みもあります。このあたりはかつての南嶋村です。
敷地まで数段上がっているのは、水に漬かる土地だったからでしょうか。
淀川が今よりも近くまで迫っていました。

町家改造型の喫茶店もあります。
建築事務所の看板もかかっているので、実験的なものでしょうか。

そして、大宮の地名のもとになっている大宮神社があります。旧名は大宮八幡宮、また南島神社。

社伝では、文治元年(1185年)、一ノ谷に向かう源義経がこのあたりで霊光を見たことが始まりとか。かつては11km南の京街道に一の鳥居があり、松並木が続いていたといいますから、まさに「大宮」です。大阪城の鬼門に当たるため、豊臣秀吉が社殿を造営し、江戸時代は大阪城代か名代が年3回、玉串を納めていたそうです。

その境内の北続きに大宮中公園があります。開園は昭和15年。
大宮土地区画整理事業に関連する公園です。

入口の正面にフェニックス(カナリーヤシ)というよくあるパターンです。
ここのはやや小ぶり。

お気に入りの逆円錐型水飲み場があります。

まんじゅう型滑り台も。

公園の一角に大宮土地区画整理事業の竣工記念碑が立っていました。
昭和16年に建てられたものです。
大宮土地区画整理事業は、昭和4年に設立認可、昭和6年に工事が始まり、昭和18年に換地処分(整理後の土地に権利が移る)されています。昭和10年前後に建物が建ち始めているのではないでしょうか。

大宮の区画整理地域を歩く前にちょっと寄り道。
区画整理から除外された地域(既に宅地化していた地域)に、洋風の長屋がありました。

花、なんでしょうか。ワンポイントが効いています。

大宮中公園の東側にある錦水湯。
外観は昭和初期です。大正区の菊水湯などに似ている気も。
中は昭和の半ばといったところ。

洋館付き長屋とでもいいましょうか、和洋折衷の長屋などもあります。

完成度が高かったのが、この町家(長屋の一部?)。
シュロと合わせて、その空間だけ絶妙にまとまっています。
千林商店街もいいですが、千林大宮商店街周辺もレトロで良いですよ。
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屋根に2本、パルメット(ナツメヤシ)文様の立体の鬼瓦(?)が天を突いているのが目立ちます。




























































































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