「チェコのキュビズム建築とデザイン1911-1925展」(INAX大阪)
ひろさんの記事で知って、「チェコのキュビズム建築とデザイン1911-1925展 ホホル、ゴチャール、ヤナーク」を見てきました。8月20日まで大阪・本町のINAXギャラリー大阪で開催中です。
キュビズム建築を撮り続ける写真家の写真と、食器、椅子などの実物展示です。
ホホル、ゴチャール、ヤナークという3人の建築家を取り上げています。
いつもながら、INAXギャラリーの企画展は狭いスペースに中身の濃い展示をしてくださいます。
私の場合はチェコに行ったことはなく、チェコにしかないというキュビズム建築についての知識もなかったのですが、今回の展示でいくらかイメージができました。
意外だったのは前衛的なイメージの割に、従来の建築と親和性があることです(とくにゴチャールに感じました)。
従来の建築を温めて再結晶させたような。
インターナショナルな四角い建築とは違って、水平・垂直がなくて斜線ばかりなので、設計も施工もたいへんなようですが。
キュビズム建築の中でも、ロンド形式という、チェコの伝統を踏まえた色づかい、造型の建築にはその過剰な繰り返しに目がくらみそうでした。
キュビズム建築はチェコにしかないということなので、出会うことはないかと思いますが、結晶形などには日本の1960〜70年代の建築に通じるものがあって、そういう楽しみ方もありそう、などと思いました。
まだ8月20日までは会期がありますので、皆さまもどうぞ。無料です。
ただし、日曜日は休み。御堂筋線の本町駅からすぐ南です。
→開催概要
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コメント
こんにちは。
INAXギャラリーの企画展にはいつもセンスの良さを感じます。
キュビズム建築は昨年、本場のプラハを旅行したときは今いちピンとこなかったのですが、今回の企画展で大体理解できました。まとめて展示・説明してもらうと分かりやすくてgood!それにしても、不思議な建築ですね。
ブログの紹介もありがとうございました。
投稿: ひろ009 | 2009年7月12日 (日) 08:07
ひろさん、こんにちは。
コメント&トラックバックありがとうございます。
ひろさんは実物を目にされているので、改めて記憶と照らし合わせられたことと思います。
偶然目の前に現れたら、あれっと思うでしょうね。
企画展のご紹介ありがとうございました。
投稿: びんみん | 2009年7月12日 (日) 10:49