初めての北海道(13)釧路から網走へ
釧路を後に網走へ。
今回は列車の旅なので、釧網本線を利用します。
釧網本線は幹線に見えるのに、普段は特急が走らないんですね。普通と快速のみで、直通は1日に5往復だけ。その貴重な(?)快速しれとこに乗りました。
1両でも混むほどの乗客はいません。観光客の方が多いでしょうか。鉄ちゃんらしき人も。
9時5分に出発します。
釧路の街を離れると釧路湿原の側を走り始めます。
水門が見えてきました。岩保木新水門です。右奥に小さく見えるのが昭和6年に完成した岩保木水門のようです。木材輸送のために作られながら釧網本線が開通したため、一度も開けられなかったらしい。それでも近代化遺産に入るのでしょうか。
ここで釧路川と直流する新釧路川が分かれています。
やがて左手に蛇行する釧路川が見えてきます。
付かず離れず。
森がとぎれて釧路湿原が広がります。
線路はその際を走っているのでよく見えます。
天気が良ければ、阿寒岳などが見えると思うのですが。
タンチョウが来るという茅沼駅。
湿原を離れると山間に分け入ります。
屈斜路湖や摩周湖は見えませんが、水蒸気を上げる硫黄山のそばを通ります。
明治9年に釧路の佐野孫右衛門が硫黄採掘を始めたのがここです。のち経営権は安田財閥へ。囚人労働で採掘した硫黄は、最初は釧路川水運で運ばれましたが、これも囚人により標茶までの鉱山鉄道がつくられ、鉄道輸送に切り替わったそうです。しかし、明治29年には早くも硫黄が枯渇して閉鉱してしまいました。
川湯温泉駅は昭和11年の建物。
観光拠点です。
山間を抜けると、やがて右手に見えてきたのは斜里岳(1545m)。
知床半島の付け根です。
知床半島の山並みが遠くまで続くのが眺められます。
知床斜里駅ではクラブツーリズムのツアーの方たちが20人ぐらい乗ってこられました。ローカル線に乗るのも観光の一部のようです。
右手にオホーツク海が見えました。
海岸には草におおわれた砂丘が連なり、その向こうに海が見えます。この季節は穏やかそのもの。
左手には汽水の海跡湖である濤沸湖(とうふつこ)があります。
原生花園駅(小清水原生花園)でツアーの方たちは下りてゆかれました。
再び静かな車内に。
だんだんいいお天気になってきました。
釧路あたりとは気候が違います。
このとき北海道全体で天気が悪く、晴れていたのはこのあたりだけだったようです。
網走が近づき、漁港が見えてきました。
トンネルをくぐって網走へ。
12時5分、網走駅に到着しました。
この釧網本線は、湿原、火山、知床連山、オホーツク海岸、湖と変化に富んで、とても眺めの良いルートです。もう少したくさんの人が利用しても良いのにと思います。
網走では5時間の途中下車をしました。
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