潮騒の神島(鳥羽市)
答志島から船で20分、さらに先の神島に向かいました。
神島は、「歌島は人口千四百、周囲一里に充たない小島である。」で始まる三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台として知られています。
島の大きさは変わりませんが、今は人口500人ほど。
海の向こうに渥美半島・知多半島が見える三重県の端の島です。名古屋港や四日市港に出入りする船が目の前を行き交っているので、寂しい離島ではありません。
(カメラの電池がなくなったので、携帯で撮った写真も混じってます。しかも携帯カメラの調子が悪い)
神島という名前から聖なる印象を受けますが、実際、このように祭られている石の神様を見ると、古い信仰が息づいているのを感じます。
神島の集落は一ヶ所に密集しています。
島の斜面にへばりつくようにぎゅうぎゅうと家が建っています。
ですから集落の中でも階段が非常に多くみられます。
車の走れるような道は海沿いの1本だけでしょうか。
自転車やバイクですらほとんど入れないところです。
街あるきの旅人には魅力的な階段ですが。
非常に狭い路地に下見板の住宅が建っています。
自転車は島の裏側にある小中学校に通うためでしょうか。
味のある店構えの商店。
ここも狭い路地にあります。
店の裏側。
このような下見板の建物がたくさんあります。
もう一つ特徴はカラフルにペイントされていること。
こちらはライトグリーン。
こちらは青・青・青。
この島でも鍾馗さんを見かけました。
京都文化はここまで及んでいます。
多くの離島同様、神島でも水が貴重で、こんなに立派な六角形の煉瓦の井戸がありました。
この階段は眺めの良い八代神社まで続いています。
残念ながら集落内だけで携帯の電池もなくなりました。
この日はいいお天気で、神島灯台や観的哨(かんてきしょう)から眺める伊良湖水道は、観光パンフレットのようだったのですが、写真には収められませんでした。観的哨(監的哨)は、対岸の伊良湖岬の向こうから試射した砲弾の着水点を観測するために陸軍が昭和4年に建てた建物で、「潮騒」の重要な舞台です。
→伊勢志摩きらり千選「監的哨」
集落内にあるユニークな形の時計台跡は、観的哨の完成記念に、同じ昭和4年、建てられたものだそうです。もしかして砲弾の形?
狭い島ですが、絵になる光景がたくさん見られる島です。
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コメント
路地にある商店の数々、いい島ですね。
こういう路地をうろうろするのは
楽しそう。
もっといっぱい写真がみたかったな。(-ε-)
小まめに充電しましょう^^
投稿: 新之介 | 2009年5月23日 (土) 14:35
いい島でしょう?
もっと紹介したかったのですが。
いつも充電池のスペアを持っているんですが、充電してなかったみたいで・・・
失敗です。
投稿: びんみん | 2009年5月23日 (土) 21:50
昨年行きました
昭和のままのような雰囲気に時間の経つのも忘れました
また行きたい
投稿: | 2009年6月10日 (水) 17:35
コメントありがとうございます。
「潮騒」の時代が昭和20年代のようなので、まだその雰囲気を十分とどめているといえますね。
私もまた行きたいと思っています。
投稿: びんみん | 2009年6月11日 (木) 00:31
はじめまして。
1枚目の海の階段の写真がよいですね。
神島のどのあたりなんでしょうか?
投稿: tugumi | 2009年8月 7日 (金) 00:19
tugumiさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
この階段は、神島の集落の北の外れにありました。
行き交う船が眺められて、いい場所でしたよ。
投稿: びんみん | 2009年8月 7日 (金) 00:38