明石の中崎公会堂
網干を歩く前、明石公園にある県立図書館で資料を入手するため、明石に立ち寄りました。明石公園には昨年9月にも訪れています。
「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」というのを使いましたので、乗り降りは自由。
せっかくなので、ついでのついでで、古い公園である中崎遊園地を歩くことにしました。
山陽電車の人丸前駅で降ります。
目の前には、明石のシンボル・明石市立天文科学館があります。
(今回こちらには行きません)
○関連ブログ記事:ひろの東本西走
逆に海の方を見ると道の向こうに中崎公会堂、そして海は見えませんが、淡路島が見えます。
まず中崎公会堂を目指します。そのあたりが中崎遊園地(公園)です。
途中、西国街道が横切っています。
歯抜けにはなっていますが、古い町家が残り、路側には凝灰岩らしい切石が連なっていました。
西国街道上には「大日本中央標準時子午線通過地識〜」という石柱が立っていました。明治43年に明石小学校の先生が立てたそうです。
中崎公会堂もほとんど子午線上に建っています。
(子午線でも天文系、日本測地系、世界測地系など複数あるらしいですが)
あえて子午線上を選んで建てたんでしょうか。
明石市立中崎公会堂は、明治44年、「明石郡公会堂」として、明石町と11か村によって建てられました。奈良・鎌倉の建築様式を取り入れたかなり立派な和風建築です。設計は、のちに拓殖大学本館などを設計した加護谷祐太朗らしい。
昭和58年に改修工事が行われています。
中に入ると廊下に取り巻かれた大広間があります。
基本的に和風なのですが、廊下との仕切りは洋風の桟をもつ半ガラス戸で、見通しのよい空間になっています。昔は海まで見渡せたのではないでしょうか。
折上げの格天井には、七宝のような柄の華やかな装飾も。
海側の廊下から。
黒い桟というのがうまく気配を消して、空間を広く見せています。
かっこいい配色。
海側の廊下。
照明器具はオリジナルを踏襲しているのでしょうか、革細工のような不思議なフードです。色は銅をイメージ?
和風の中にも洋風の要素がちりばめられていて、明治建築らしいとも思います。
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