網干の町並み(4)ダイセル異人館
網干の街歩きの最後は、ダイセル異人館です。
もらった観光マップにここの紹介が載っていて、日が暮れかかっていますが、急いで見に行きました。
網干でも集落の外れにあり、工場緑化によって緑の多いところです。
ダイセル異人館はダイセル化学工業の工場に向かい合うように建っていますが(手前の緑と奥の赤い屋根の建物)、塀もなく、野外住宅博物館のような、もっと雰囲気の良い一角になっています。今もダイセルの所有なのでしょうが、自由に眺められるようになっていて、ありがたい限りです。
このマップでいうとピンクの2棟がダイセル異人館です。
他はクラブやエンジニアリングセンターなど会社の施設。
まずは資料館になっている緑の建物=旧図書館から。
ダイセルというと、大阪の私には堺の会社というイメージですが、ダイセル化学工業(株)は、大正8年(1919年)に、セルロイド8社が合併してできた大日本セルロイドを前身とするそうです。その8社の1つが、明治41年に網干で創業した日本セルロイド人造絹糸(三菱系)でした。
明治42年(1909年)に、この地に工場が建設され、技師長にイギリス人のクリーン、他に5名の技師職工がイギリス・ドイツ・スイスから招かれ、翌明治43年に彼らの居宅として洋風住宅が建設されました。その一部がダイセル異人館(ダイセル外国人技士住宅)です。
様式は19世紀末のイギリスのコテージの類似意匠がみられるが、アメリカのコロニアルスタイルとの共通点が多いとのこと。(案内板より)
南面には大きく庇が張り出しています。
コロニアルらしいベランダ内部。
開いてなくても、ここまで入れます。
一方の赤い屋根の建物は、会社のクラブハウスになっていますので、途中までしか近寄れません。
緑の建物同様、角のある屋根が兜のよう。
洋館付き住宅で真似られているようなデザインです。
緑豊かな一角で、大きなユーカリの木がそびえています。
ユーカリって大きく成長するんですね。
南側には広い芝生が広がっていました。
一方、工場の事務所も外からうかがった限りでは、このようにきれいです。
古い工場も残っています。
このようにいい状態で公開していただいているダイセルさんには感謝です。
機会あれば資料館を見に来たいなと思います。
→姫路観光コンベンションビューローの案内
網干編はここまで。
次は明石の予定です。
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