住吉大社の東(大阪市)
住吉大社へは阪堺電車か南海本線で表から入るのが普通ですが、反対側の住吉東から入るルートもあります。南海高野線の住吉東駅が起点です。
なかなかいい雰囲気の駅で、手元のデータでは明治33年(1900年)になっているのですが、ベースはそうなんでしょうか。
駅のすぐそばに洋館付き住宅があります。
洋館付き住宅や洋風長屋によく使われる持ち送りなどの装飾があります。屋根が二重な上に、ステンドグラスまであって普通の洋館付き住宅より良いものです。
ステンドグラスはバラのつぼみでしょうか。
割れているのが残念ですが、素敵なデザインです。
その向かいは、長屋版戦後建築といった感じ。
(関西の)文化住宅と近代長屋の間のようにも見えます。
実際はいつの時代か分かりませんけど。
また、駅の近くにはこんな新しく改修された土蔵があります。
復元的に整備されたようですが、説明はありませんでした。
一帯は住吉のHOPEゾーンなので、その関連かと思います。
隣との仕切りが煉瓦塀なのにも注目。
軒下の煉瓦敷きが年を経ていい感じです。
これは元のままかもしれません。
ちなみに刻印は、先日から気になっている六光星。
相変わらず、その正体を突き止められていません。
(また次の次ぐらいの記事で報告します)
この土蔵の向かいが「すみよし村ひろば」になっていて、奥の家の通路がそのまま裏庭のようなこの広場に抜けています。なんてぜいたくな。いったい、どんな家なんでしょう。
と思ったら、家は家でも、大正時代に住吉村の村長を3期勤めた油屋さんの住宅だそうです。古い部分は江戸時代にさかのぼるようで、明治時代に移築されてきたのだとか。
今は住吉福祉会館とすみよし村ギャラリーとして使われています。
ちなみにこの通りは東西の住吉街道です。
立派な町家が街道の雰囲気をとどめています。
この町家には鍾馗さんがいらっしゃいました。
有名な、住乃江味噌の池田屋本舗さん。
住吉大社の高灯籠がトレードマーク。
ここは熊野街道と住吉街道の交差点です。
池田屋本舗さんのはす向かいには、ハット屋パンさん。
でも売っているのは手作りソフトクリームという不思議なお店。
(大判やきも売っているらしい)
そのまま住吉街道を歩いていくと、脇に煉瓦敷きの路地がありました。
石畳の路地もあります。
住吉大社に到着。
裏門から入ると樹齢1000年の大楠のある楠珺社(なんくんしゃ)です。
裏の参道とはいいながら、徒歩の時代にはこちらも賑わっていたのでは思います。今は落ち着いたまち歩きが楽しめる住吉大社の東側でした。
○住吉大社付近の関連記事
「文化的な文化住宅」
「細井川に沿って」
「大阪で最初の住吉公園」←住吉の高灯籠の写真あり
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コメント
こんど「すみよっさん」に行こうと思っていたので、参考になりました。
とてもいい町並みですね。
カメラの充電を満タンにしてうろうろしてみます^^
投稿: 新之介 | 2009年5月28日 (木) 17:02
こんばんは。
参考になりましたら幸いです。
もう1本、住吉大社の記事を書きますので、楽しみをそがなければ良いのですけど。
住吉の高灯籠は、第1・3日曜の10~16時には公開されて、上に登れるらしいですね。一度登ってみたいと思っています。
ちなみにこの日は堺も歩いて、充電は問題なかったのですが、SDカードが一杯になりかけました。
投稿: びんみん | 2009年5月28日 (木) 20:08