洋風玄関の丸保園(堺市)
堺の住宅地ミニ探訪のつづきです。
前回の永山園から中央環状線(国道310号線)を挟んで南側に丸保園があります。
上の写真では左が永山園(森は永山古墳)、右が丸保園(森は丸保山古墳)です。
丸保園は、北丸保園、南丸保園があり、永山園と同様、昭和8年からの町名です。
道を渡ると陵西通でした。ここも和洋折衷住宅が建っています。
遠目には戦後建築でもあるタイプなのですが、
木製の窓枠や玄関などを見ると戦前のものなのでは?と思わされます。
とくに玄関扉は矢羽根の模様に刻まれています。
お向かいの門扉も手斧ではつったような仕上げで、きっちり積まれた石塀とレトロな門灯が雰囲気十分です。
丸保園に入ると、このように見事な生垣があり、上質な郊外住宅の表情です。
こちらが今回のお気に入りNo.1です。
入母屋の和風住宅に玄関だけが洋風というのがユニーク。
生垣も庭木もきれいに整えられていて、全体として美しいバランスです。
玄関部分を拡大するとこんな風です。
真ん中にはメダリオンが入っています。
またこちらは2軒並びの洋風玄関付き住宅。
玄関は洋風ですが、2階の窓手すりなど和風です。
右は歯科医院をされています。看板が昔風でしょう?
玄関のデザインがさっきの家とかなり似ています。
左の家の玄関に立つ門柱は、上部にスクラッチタイル、残りに波状のタイルを散らした門柱で、たぶんオリジナルでしょう。生垣の陰に隠れて右の門柱も残っています。
こちらの家も全体的にはそんなに古そうに見えないのですが、
軒裏が木製で、小屋裏の換気口も木製なので古いものなのでしょう。形もハの字ですし。
これらのほかにも分かりにくいけれど戦前の住宅ではないのだろうか、というものがいくつもありました。案外残っているものです。
帰りには二条通の洋風長屋を見て帰りました。
改めて一条通〜七条通も歩いてみないとと思います。
洋風長屋のいろいろが見れるはずです。
| 固定リンク
「日常旅行(大阪)」カテゴリの記事
- 2022年もよろしくお願いします(2022年初歩き)(2022.01.02)
- トンガリ屋根の市営住宅(東大阪市)(2021.08.02)
- 野里を歩く(大阪市西淀川区)(2021.07.25)
- 姫島を歩く(大阪市西淀川区)(2021.06.13)
- 住吉大社門前の道(大阪市住之江区)(2020.01.03)
コメント
こんにちは!地元の記事なので、かなり興奮しました!小学生の頃見たことある建築かも知れません。また実家に帰った時にでも ゆっくり 探索してみようかなと思ってます。あの辺りにうっすら記憶にある建物は、もう無いのかな~(友達があの辺りに住んで居たので、よく遊びに行きました)
以前のコメントでご紹介頂いたブログさんのところにもよく遊びに行かせて頂いております。
今度 天満屋ハaハaハaさんの方にも行きたいなと思ってアクセス方法を調べてます!
投稿: 桃猫 | 2009年3月18日 (水) 12:39
桃猫さん、こんばんは。
このあたりの風景になじみがあるのですね。また探索されたら結果を教えて下さい。
天満屋ビルのアクセスはこちらですね。
大阪港駅を降りたら線路に沿ってまっすぐ。
分かりやすいです。
投稿: びんみん | 2009年3月18日 (水) 19:38
こんにちは 只今永山園と丸保園を探索して来ました!そのまま堺東の方に出て商店街の中の喫茶店に入り休憩しております。
びんみんさんの記事に出ていた建築 全部見ることができました!やはり小学生の頃に見た建物は(建築に全く興味の無い頃からの記憶ですが、すごく印象的な建物でした)残念ながら、もうありませんでした。
私のすごく好みの家が廃屋みたいになってて、ここに住みたい!もったいない!と思ってみたり…(笑)
あ!天満屋さんへのアクセス方法ありがとうございます。早く行きたいです!
投稿: 桃猫 | 2009年4月 5日 (日) 16:21
桃猫さん、速報ありがとうございます。
全部見られましたか!
こうやって記事を活用してもらえるとうれしく思います。
昔見られた建物はなかったんですね。
どんな建物だったのでしょう。
天満屋さんですが、日曜日だと隣のステムギャラリーさんが休みなので、土曜日などに出かけられることをお勧めします。
投稿: びんみん | 2009年4月 5日 (日) 19:59