外から長楽館(京都市)
1月に京都の円山公園に出かけたとき、側にある長楽館も外から眺めました。ひろさんが「関西洋風建築めぐり・長楽館」として内部を紹介されていたのに関連して(かなり前ですが)、外観を紹介しておこうと思います。
長楽館は、明治の煙草王と呼ばれた実業家・村井吉兵衛が、迎賓館として1909年(明治42年)に完成した建物です。長楽館が起工された1904年は、日露戦争の戦費調達のために煙草専売制が敷かれた年で、その後、村井は莫大な補償金をもとに銀行、印刷などに事業を展開して財閥を築いていったそうなので、迎賓館は転機を迎えた彼にとって重要な意味を持っていたのだろうなと想像できます。
まずは門から。門柱には花瓶のようなものが乗っています。
門を入って東側の入り口。こちらは四角くてあまり飾り気がありません。
床下換気口の格子(グリル)は、アールヌーボーっぽいデザイン。植物模様です。
北面の出窓はゆるやかなカーブを描いています。
足元にはなぜか朝鮮風の?石像が並んでいます。
2階には列柱、そしてまたアールヌーボー風の格子がはまっています。
南側から見るとかなり奥行きのあるのが分かります。
南側にも北側同様のゆるやかな出窓があります。
疾駆する帆船を描いたステンドグラス。
夕陽に向かって走っているようです。
もうすっかり日が暮れてきました。
これだけ紹介してもあまりかぶらないぐらい、見どころの多い建物です。
次はお茶でもしながら内部を見たいと思います。
繰り返しになりますが、見事な内部については、ひろさんの記事をご覧下さい。
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