多治見の昭和町
多治見の出張最終日。
あいにく雨の日でしたが、仕事が終わる頃に雨も上がり、日も長くなりましたので、少し町を歩きました。
多治見の真ん中を北東-南西に土岐川が流れています。元々の多治見の町は川の南側(写真の右側)で、多治見駅のある川の北側は昭和9年に合併するまで豊岡町という別の町だったようです。
この写真は駅前通の陶都大橋から撮っています。向こうの橋は昭和橋で、右に渡ったところは昭和町です。多治見は面白いことに昭和町、大正町、明治町が揃っています。
今回は旧の多治見町側にある昭和町を紹介します。
右手にこんもりしたヒマラヤ杉が見えますでしょうか。
近づくとこういう洋館があります。
Reverie(レヴェリ)という、雑貨店、レストラン、ギャラリー、英会話教室の複合施設です。
ホームページによると、元は大正末期から昭和初期にかけて建てられた演劇場らしく、その後、税務署、裁判所、陶器関連の会社事務所などに使われ、空き家になっていたところを活用されているそうです。
陶器の町・多治見だけあって、タイルがふんだんに使われています。
とくに玄関の柱はびっしりと豆タイル。
廊下はずっとこの市松模様です。
下にはギャラリーが入っています。
お話でも聞こうと思ったのですが、無人でした。
2階建てでギャラリーは地下室なのかと思うと、裏から見ると3階建て。違う建物に見えます。
表は土岐川の堤防に面して建てているので、2階が入り口になっているのですね。
ちなみに、Reverieさんが入られたときに敷かれたのかと思いますが、玄関前には耐火煉瓦が敷かれています。焼き物の窯にたくさんの耐火煉瓦が使われているので、その再利用だと思います。KTK、TRC、STR、YRKなどと刻印がありますが、何という会社の略号なのか分かりません。
また近くに旧昭和橋郵便局があります。
昭和9年頃の建物らしい。
残念ながら今は使われているふうではありません。
すごいのがタイルで埋め尽くされているところで、軒裏にもびっしりタイルです。
一部スクラッチタイルも使用。
昭和町から少し外れます。
町家もまたびっしりとタイルが貼られています。
こんな感じです。
右端は改築部分のようです。
上は浴室用タイルのような気がしないでもないですが。
昭和町はその名の通り、昭和レトロの雰囲気ある町でした。
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