元演習林の枚岡公園(東大阪市)
枚岡神社のあと、北隣にある府営枚岡公園を探訪しました。
枚岡公園は、昭和13年(1938年)に当時の枚岡村から寄付された土地と現大阪府立大学の演習林を合わせて、府営公園として開園しました。
→公式ホームページ
暗越奈良街道(今は国道308号)が通る豊浦谷とその両側の尾根が森林公園になっています。
より大きな地図で 近代の公園 を表示
まさに山でしょう?
北側にある正門から入ると、古い門柱が立っていました。
右→左の文字なので戦前でしょうね。
武骨な石積です。
そこから豊浦谷の方に歩いていくと、あれ?、これは!
昔のものらしい休憩所が残っています。
奥が店舗だったのではないかと思いますが、よく壊さずに残してくれたものです。
手前の丸いテーブルみたいなものは、先ほどの門柱に共通するテイストで、丸石が貼られています。
真ん中にパイプが通っていますから、水飲み場だったようです。
休憩所の中央には十字のベンチ、四隅にL字のベンチが置かれています。
縁の部分に柱の基礎が残り、もともとはひさしが差し掛けられていたようです。
縁の部分は、石が敷かれて煉瓦で縁取られています。
煉瓦の刻印は、日本煉瓦(株)(推定)の四弁花か。
西面の換気口は丸に十字。北面、南面は長方形×2のタイプです。
腰の部分は幾何学的な石張りでこれも色合いがきれい。
この建物だけで来た甲斐があったと満足してしまいました。
豊浦谷の谷筋にはいくつかお寺があります。
こんなところに塔があると意外性を感じます。
前から生駒の谷筋にたくさんのお寺があるのが気になっていたのですが、最近、「朝鮮寺」というキーワードを知りました。昭和20〜40年代に(意外と新しい)、在日韓国・朝鮮人の人たちが信仰するお寺が、生野区からの便が良く、聖地である生駒の谷に多数作られたそうです。その数、20ほどもあるとか。水車工場から寺院への転換もあったようです。まだまだ知らないことがたくさんあります。
→wikipedia「朝鮮寺」
誤解を招きそうですが、上の写真の寺は違うようです。
暗越奈良街道沿いということでのお寺ではないでしょうか。
谷沿いに遊歩道が続き、赤い豊浦橋なども架かっています。
ちょっとしたハイキングで、南側の枚岡山展望台に登ってみました。
! 大阪平野はもちろん、北摂、六甲、淡路島から泉南の山まで見渡す、非常にいい眺め。私の好きな曇りがちの空で、光の帯がうつろって、いつまでも見飽きません。
<淡路島から四国>
勢いで、北側の額田山展望台にも登ってしまいました。
額田山の方が視界が開けていますが、足下がなくてベンチのある枚岡山展望台の方が存分に眺めを味わえていいような気がします。
煙突の煙がシルエットになるドラマチックな夕空が見られました。ちょっとこの眺めは私にはうまく表現できません。肉眼ではもっとよく見えますが。
冬なので特に良かったのかも。非常にお勧めできます。
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