岡町住宅地の玄関・側溝(豊中市)
阪急宝塚線の岡町駅の西側には、岡町住宅会社により、大正4年(1915年)に開発された岡町住宅地が広がっています。開発面積は75400坪。このような和風の落ち着いた街並みが今も残ります。
中にはシンプルな洋館が付くものもあります。
美しいのが玄関周りで、大きめの花崗岩を橋と入り口に使い、間をカラフルな敷石で埋めています。
裏に入った通りには一列分、昔の門構えが残っていました。これは壮観。
また、側溝の底に浅いU字の陶器を敷いている部分があります。その上には煉瓦積み。
煉瓦の刻印は六光星。見たことがある気もしますが、どこの会社のでしょう。
足元にもこだわりを感じる住宅地です。
(追記)
豊中市教育委員会が発行している「文化財ニュース豊中」No.35(2009年3月31日発行)に、「岡町住宅経営地の遺構 −煉瓦溝からたどる近代郊外住宅地ー」という興味深い記事が掲載されています。
岡町住宅経営地全体の側溝を調査されていて、側溝の分布はほぼ開発地の範囲に一致していたそうです。
また、刻印は、大阪窯業が多く、岸和田煉瓦、貝塚煉瓦、日本煉瓦、また製造会社の分からない六光星や二本線、旭日の刻印もあるそうです。
地図も掲載されていますので、ご興味のある方は入手してみてください。
(2011.12.24記)
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